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スマートアクアリウム静岡で<ガラ・ルファ>と<ポットベリーシーホース>の稚魚を展示開始【静岡県静岡市】

サカナト

ポットベリーシーホースの稚魚(提供:株式会社アクアメント)

静岡県静岡市にある水族館「スマートアクアリウム静岡」は7月25日、コイ科の淡水魚であるガラ・ルファとタツノオトシゴの仲間・ポットベリーシーホースの繁殖に成功したと発表しました。

この2種はバックヤードで飼育されていたものの、十分な大きなまで成長したことから、7月26日より稚魚の展示を開始しています。

繊細な稚魚を2種展示

7月26日より開始された、ガラ・ルファポットベリーシーホースの稚魚の展示。

産まれてすぐの魚はとても繊細であることか、餌に慣らすためにバックヤードで飼育。今回、これらの稚魚が十分な大きさに成長したため、展示水槽にて一般公開される運びとなりました。

また、仕切りのある水槽で成魚と稚魚を一緒に展示しているため、成長による形態の違いを比較して楽しむことができます。

高温にも耐えるガラ・ルファ

今回、展示が始まった稚魚のうちの1種、ガラ・ルファは中東の温かい地域に生息するコイ科の淡水魚です。

ガラ・ルファという呼び名は学名の Garra rufa をそのまま読んだものとなっています。Garra属の淡水魚は数多く知られていますが、日本においては本種が最も有名なガラはおそらく本種でしょう。

ガラルファの稚魚提供:株式会社アクアメント)

ガラ・ルファは一見すると地味ですが、コイ科の中でも高水温で生存できるとされており、水温37度という高温環境にも耐えることができるすごい魚です。

また、ガラ・ルファの特筆すべき点は高温に対する耐性だけではありません。雑食性のガラ・ルファは人間の古い角質などを食べることが知られており、代替治療にも用いられてきました。

そのことから、本種は別名「ドクターフィッシュ」とも呼ばれており、日本においても近年、本種を利用したサービスが各地で提供されています。

お腹の形が名前の由来「ポットベリーシーホース」

ガラ・ルファと同じタイミングで展示が開始された、ポットベリーシーホース Hippocampus abdominalis はオーストラリアやニュージーランドに生息する海水魚。

本種はヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類され、成魚は大きな丸いお腹を持つことが特徴です。

ポットベリーシーホースの稚魚(提供:株式会社アクアメント)

ポットベリーシーホースは本種の英名であるPot-belly seahorseをそのまま読んだものであり、英名の意味はPot(鍋などの容器)のようなBell(腹部)のSeahorse(タツノオトシゴ)という意味になります。

また、本種はタツノオトシゴ属の中でも大きくなることが知られており、通常18センチほどですが、大きい個体は35センチほどにもなるといいます。この大きさに由来しているのか、英名ではPot-belly seahorseのほか、Big-belly seahorseとも呼ばれているようです。

今しか見れない姿

7月26日より開始した展示では、全長1センチ程のガラ・ルファの稚魚約100匹と、全長2センチ程のポットベリーシーホースの稚魚を10匹を見ることができます。

この機会に今しか見ることができない幼魚の姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。

詳しい情報はスマートアクアリウム静岡公式WEBサイトで確認することができます。

※2025年7月30日時点の情報です

(サカナト編集部)

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