フロントガラスの凍結防止対策まとめ!おすすめの方法とグッズは?
フロントガラスの凍結は、ちょっとした工夫で防止することができます。
ここでは、凍結防止のおすすめ方法とグッズ、さらに、凍結した場合の対処方法(OK/NG行為)を総まとめで解説します。
フロントガラスが凍結する原因
フロントガラスが凍結する主な原因は、地面の放射冷却です。
晴れた日は、日中の太陽光で地面が温められます。しかし、この熱は夜に宇宙空間へと放出され、地表付近の空気を冷やします。このように、もの(今回は地面)が熱を放出して冷える現象を放射冷却といい、地面の放射冷却により夜間は気温が下がるのです。
放射冷却で外気温が3~4度まで下がると、ガラス面に付着した水蒸気が霜に変化しやすくなり、凍結が発生します。
放射冷却が強まる3つの条件とは
以下の3条件が揃うと地面の放射冷却は強まり、凍結を引き起こしやすくなります。
•晴れていて雲が少ない
•空気が乾燥している
•風が弱い
雲や水蒸気は地表から放出された熱を吸収し、地表に跳ね返します。また、風は冷えた空気と暖かい空気を混ぜ、放射冷却を弱めます。
反対に、雲や水蒸気、風のない状況では放射冷却が強まるのです。
フロントガラスの凍結防止方法5選
ここでは、フロントガラスの凍結防止に効果的な対策方法を5つご紹介します。
方法①車を屋内に駐車する
ガレージなどの屋内であれば、夜間の気温の低下は緩慢です。また、車と外気の接触が少なければ、霜が降りることもありません。
なお、屋内に停めれば夏の直射日光も避けられます。そのため、ガレージなどの設置は夏の高温対策や車の傷み予防にも有効です。
方法②駐車の方角・方向を工夫する
これは、凍結防止というより凍結後の解氷を早める方法です。放射冷却でガラス面に霜が降りても、朝日が降り注ぐ東側に向けて車を駐車すれば、早く解氷が進みます。
また、フロントガラスを建物や塀に向けて駐車するのもおすすめです。壁側では水分が付着しにくく、わずかながらも凍結を防ぐことができます。
方法③ガラス面を毛布などで覆う
ガラス面を毛布やバスタオル、新聞紙で覆うと、霜の原因となる水蒸気の付着を防ぐことができます。
ただし、毛布などをかけるのはフロントガラスのみにしましょう。車全体を覆うと、停車後のエンジンの熱で水分がフロントガラスに付着し、それが凍結の原因となります。
方法④ガラス面の油膜を取り除く
車のガラス面には、排気ガスや大気中の油分により油膜が形成されています。油分は水が氷に変化する氷結温度を高め、凍結を促進します。
そのため、油の分解成分を含んでいる烏龍茶を布や新聞紙に染み込ませてガラス面を拭き、油膜を取り除くと良いでしょう。
方法⑤撥水コーティングを施す
撥水コーティングを施せば、ガラス面についた水を弾くことができます。
専門業者に依頼までする必要はありませんが、油膜を取り除いた後にコーティングも施すと凍結防止効果が高まります。
フロントガラスの凍結防止グッズ6選
ここからは、フロントガラスの凍結防止に役立つおすすめグッズをご紹介します。
グッズ①凍結防止カバー(シート)
凍結防止カバーは、毛布などと同様にフロントガラスの上からかけるグッズです。以下のポイントを押さえて製品を選びましょう。
•フロントガラスのサイズに合わせる
•夏場も使うならUV機能付きを選ぶ
•磁石、紐など固定方法を確認する
•車に収納するなら収納袋付きを選ぶ
•雪の多い地域なら反射板付きを選ぶ
フロントガラスの大きさは車種によって異なるため、必ず愛車に合うサイズを選びましょう。また、製品によっては夏のサンシェードとしても使えます。
固定方法は、磁石やフックなど様々です。盗難を防ぎたいのであれば、ドアに挟んで固定するタイプを選びましょう。
グッズ②撥水コーティング剤
前章でご紹介した通り、撥水コーティングを施せば、ガラス面が水分を弾きます。
製品によっては解氷スプレーの役割も有しており、1台2役で活躍します。
グッズ③解氷スプレー
その名の通り、解氷成分が入ったウォッシャー液です。元々入っているウォッシャー液を空にして、入れ替えて使います。
ウォッシャーで簡単に解氷でき、かつ、製品によっては撥水機能を有しています。また、こうした製品であればウォッシャー液自体が凍りにくく、凍結防止の対策になります。
グッズ⑤アルミシート【100均】
できるだけお金をかけずに対策をしたい場合は、100円ショップでも手に入るアルミシートを使うと良いでしょう。フロントガラス全面を覆うようにアルミシートを貼れば、水蒸気の付着を防ぐことができます。
固定する際は、ドアやワイパーで挟んだり、養生テープで貼り付けたりしましょう。
グッズ⑥気泡緩衝材【100均】
同じく100円ショップで手に入る対策アイテムが、気泡緩衝剤(通称プチプチ)です。使い方は毛布やアルミシートと同様で、フロントガラス全面を覆います。
フロントガラス凍結時のOK/NG行為
実は、凍結時の対処ではやって良いことと悪いことがあります。以下でOK/NG行為を確認してください。
OK①暖機運転をする
暖機運転とは、車のエンジンをかけて停車したままにすることです。時間はかかりますが、車内温度が上がり、徐々に解氷が進みます。
さらに、暖機運転をする際は「デフロスター」を使いましょう。これは、ガラス面の霜や曇りを除去する装置で、暖かく乾燥した空気がフロントガラス周辺に集中的に送られます。
車のエンジンをかけに行くのが面倒であれば、遠隔操作でエンジンを始動・停止できる「エンジンスターター」を使うと良いでしょう。
OK②解氷スプレーを使う
市販の解氷スプレーを使うのも、もちろんやって良い行為です。暖機運転では解氷まで時間がかかるので、手早く解氷して車に乗りたい場合に良い手段といえます。
ただし、解氷スプレーはワイパーのゴム部分を傷める可能性があります。使用時にはワイパーを立て、ゴムにスプレー成分がかからないよう注意してください。
OK③スクレーパーを使う
スクレーパーはヘラ状の道具で、霜や氷を削り取ることができます。
ただし、力をかけすぎると車体を傷つけるリスクがあります。車を傷つけるのが怖い場合は、他の手段で対処することをお勧めします。
NG①無理にワイパーを作動させる
NG行為でよくあるのが、ウォッシャー液を出してワイパーを動かす行為です。無理に作動させれば、ガラス面とワイパーの双方を傷つける可能性があります。
また、ウォッシャー液を出すと一瞬凍結が溶けるように見えますが、外の空気が冷たければウォッシャー液自体が凍結してしまいます。
凍結しそうな時はワイパーを立てて
放射冷却によりフロントガラスが凍結すると、ワイパーも固まって動かせなくなります。また、雪が多く降った際に無理やりワイパーを動かせば、ワイパーブレードが変形する可能性もあります。
そのため、冷え込んでガラス面の凍結が見られそうなときは、前日からワイパーを立てておきましょう。
NG②熱湯をかけて解氷する
解氷のために、熱湯をかける人も多いです。しかし、熱湯をかけるとガラスが膨張し、最悪の場合はヒビが入ったり、割れたりする可能性があります。
また、熱湯はワイパーの部品やライト、車両の塗装などにも影響を及ぼすことがあります。
NG③氷を自分の手で剥がす/割る
力づくで氷を剥がそうとしても、ガラスを傷つける可能性があります。車のガラスは耐久性が高いものの、小さなヒビから徐々にキズが大きくなることも考えられます。
車の内側からの凍結防止対策
車の凍結防止は、外だけ対策すれば良い訳ではありません。車内で生じた結露が凍結につながることもあります。
車内では「湿度を上げない」「車内外の気温差を小さくする」の2点を心がけましょう。
対策①靴の雪を落として乗車する
雪が車内で溶けて蒸発すれば、湿気が溜まります。そのため、できるだけ雪を落としてから乗車することが大切です。
対策②車内を小まめに掃除する
ゴミやホコリが水分を吸い込むと、ガラスに氷が張りやすくなってしまいます。そのため、足元やインパネ付近を中心に掃除をしましょう。
掃除が面倒な場合は、乾いた布でガラス付近をさっと拭くだけでも予防効果を得られます。
対策③運転前後にドアや窓を開ける
結露の発生条件は、車内外の気温差と湿度です。そのため、運転前後に敢えてドアや窓を開けて車内外の気温差を小さくしましょう。
運転前に車内が寒くなるのを避けたい場合は、運転後だけでもドアや窓を開けてください。
Supervised by norico編集長 村田創( https://221616.com/norico/hajime-murata/ )
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!