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「私は乳がんになりました。そして、“くまよ”が生まれました」〜きみよとくまよの乳がん治療日記・はじまりの物語〜【和歌山県和歌山市】

ローカリティ!

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「私、乳がんになりました」 その言葉を最初に周りの人に言ってくれたのは、私ではありません。 ある日TikTokに投稿した、小さな“くま”のひとことでした。

乳がんの告知を受けたとき、私はそれをどう受け止めていいか分かりませんでした。 泣くこともできず、怖いとも言えず、「大丈夫」と言うしかなかった。

そんなある日、ふとしたきっかけで AIと一緒に“くまよ”というキャラクターを生み出しました。

くまよは、ちょっと垂れ目で、おっとりしていて、やさしいくま。 私が本音を言えないときに、「無理しないでいいくま」と代わりに言ってくれるような存在。

「私も告知されたばかりです」 「治療してます」 「くまよかわいい」

たくさんのコメントが届いて、私は思いました。 「言葉にできなかった気持ちを、くまよが伝えてくれたんだな」と。

それから、少しずつ私も言葉を持てるようになりました。 怖かったこと。 迷ったこと。 泣いた日。 笑えた日。 「乳がんの治療を受けながら生きていく」ということを、くまよと一緒に描いていこうと思ったんです。

くまよは、AIで生まれた私の分身。 だけど、その存在はリアルな私の心に、たしかに寄り添ってくれています。 そしてこれからは、誰かの心にも寄り添う存在になれたら。そう願っています。

※この記事に登場する「くまよ」は、私がAIと一緒に制作したオリジナルキャラクターです。 私自身の気持ちを整理したり、やさしく伝えるために登場させています。

久松公代

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