犬が『甘え鳴き』しているときの絶対NG行為3選 タブーとされる飼い主の行動とは?
犬の『甘え鳴き』とは
犬は飼い主に何かを訴えかけているとき、あるいは要求しているときに『甘え鳴き』をすることがあります。少し高めの切なそうな声で「クゥンクゥン」「キュンキュン」と鳴いている場合は甘え鳴きの可能性が高いでしょう。
犬が甘え鳴きする理由は、主に以下の心理が働いています。
✔甘えたい(かまってほしい)
✔寂しさを訴えている
✔おねだりしたいことがある
✔不安や恐怖を感じている
✔空腹や喉の渇きを訴えている
✔散歩に連れて行ってほしい
✔体調不良を訴えている
甘え鳴きといっても理由はさまざまです。対応を間違えてしまうと、しつけの面に悪影響を及ぼしてワガママや分離不安を助長させてしまったり、反対に信頼関係にヒビが入ったり、最悪の場合、体調不良を見過ごしてしまう恐れもあるので気をつけましょう。
犬が『甘え鳴き』しているときの絶対NG行為3選
犬が甘え鳴きしているとき、以下の対応は愛犬との関係性に悪影響を及ぼします。うっかりやってしまわないように注意しましょう。
すべての要求に応じてしまう
愛犬からの「かまって」「おやつが欲しい」「もっとご飯をちょうだい!」などの要求を甘え鳴きで訴えられたら、飼い主はその可愛さも相まってすべてに応じたくなるでしょう。
しかし、要求に応じ過ぎてしまうと、「鳴けば要求を聞いてくれる」とワガママを加速させてしまったり、飼い主に対する依存心が過度に強くなり、分離不安症を引き起こす原因になることも。
愛犬が訴えかけている内容を見極めて、しつけの面で悪影響になりそうな理由や依存度が高まっている様子ならば、声をかけるだけにとどめて応じないなどの臨機応変な対応が求められます。
怒鳴りつける
愛犬が何度も甘え鳴きしていると、飼い主によっては「うるさい」と感じてイライラしてしまう人もいるかもしれません。しかし、だからと言って、怒鳴りつけるなど怒りをぶつける行為は厳禁です。
どのような理由であれ、飼い主に気持ちを訴えている愛犬に怒鳴ってしまうと、飼い主に対して不安や恐怖心を抱いてしまい、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。
「飼い主が自分を理解しようとしてくれない」と寂しい気持ちになり、余計にストレスが溜まる原因にもなるので、愛犬がどのような理由で甘え鳴きしているのか汲み取ってあげましょう。
甘え鳴きの理由を確認せずに無視する
甘え鳴きをしている愛犬に毎回応じてしまうと、ワガママを助長させたり吠え癖がつく恐れは確かにあります。しかし、だからと言って甘え鳴きの理由を確認せずに無視する行為は避けてください。
もしかすると、体調不良や強い不安から甘え鳴きで訴えている可能性もあります。こうした飼い主が対応すべき理由を見逃してしまうと、症状が悪化したり強いストレスにつながりかねません。
飼い主との関係性にもヒビが入るため、どのような理由であれ、まずは甘え鳴きの理由を見極めてください。
犬が『甘え鳴き』しているときの正しい対応は?
犬が甘え鳴きで何かを訴えているときは、まずどのような理由で甘え鳴きしているのかを見極めましょう。「おやつが欲しい」などのワガママに分類される要求であれば、「それはダメだよ」と伝えて応じない姿勢を貫いてください。
ただし、不安や体調不良、あるいはその日はあまりかまってあげられていなかった状況での「かまって」「寂しいよ」というサインであれば、早急に適切な対応を取ります。
スキンシップや遊びによって不安や寂しさを紛らわせてあげたり、体調不良を訴えているようならば、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が甘え鳴きしてきたときは、まずその理由を見極めることが大切です。その上で、それぞれの理由に合った適切な対応で飼い主として正しい行動をとりましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)