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みんな一緒に夜も交流 あざみ野オレンジバル

タウンニュース

みんな一緒に夜も交流

「明日に向かって、乾杯!」。横浜市認知症疾患医療センター(横浜総合病院)の長田乾センター長が毎月第3水曜の夕方に開催している飲み会「あざみ野オレンジバル」の一幕だ=写真。

軽度認知障害の男性が「24時間家族から監視されて酒も飲めない。刑務所にいるようだ」と嘆いたことをきっかけに「医師と一緒なら安心でしょう」と長田さんが2019年に始めたオレンジバル。会場のそば居酒屋「そばくろ」はあざみ野商店会協同組合の代表理事、黒沼勤さんの店。地域貢献の思いもあり、長田さんと企画している。

認知症の人や家族、医療・介護・福祉職などが毎回40人ほど参加しているが、自己紹介はないので参加者同士は誰が認知症なのか分からない。ただ一緒におしゃべりをして、美味しい酒と料理を楽しむ場だ。「同じ話をずっとしている人もいるけれど、お酒を飲めばみんな一緒」と長田さん。

昨年12月、認知症の人がいきいきと暮らすための活動を表彰する「認知症とともに生きるまち大賞」(主催NHKなど)に選ばれるなど注目を集めるオレンジバル。「こんなに楽しい居場所が広がったらいいね」と長田さんは赤ら顔で語った。

活動詳細はFBページ「あざみ野オレンジバルオンライン」から。

長田さん(左)と黒沼さん

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