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東京二期会オペラ『くるみ割り人形とイオランタ』2人の音楽評論家より公演への魅力を伝えるコメントが到着

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東京二期会オペラ劇場 『くるみ割り人形とイオランタ』

2025年7月18日(金)~21日(月・祝)東京文化会館 大ホールにて(愛知、大分でも開催)、東京二期会オペラ劇場『イオランタ/くるみ割り人形』が上演される。この度、音楽評論家の寺西基之、堀内修より本公演についてコメントが届いた。

『くるみ割り人形』と『イオランタ』は、1892年に発表されたチャイコフスキーの二大傑作。これらを一つの物語として再構築した舞台では、オペラとバレエが有機的に交差し、これまでにない形で融合する。ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督ロッテ・デ・ベアの独自のアイデアにより、今回、新たな舞台芸術が誕生する。

盲目の王女イオランタは、「見ること」の意味を知らずに生きてきた。夢の中で“くるみ割り人形”の王子と出会い、彼女の心の中で幻想的な世界が広がる。その後、現実の世界で彼女は視力を取り戻す決意を固め、夢と現実が溶け合う唯一無二の舞台が展開していく。

指揮はザルツブルク音楽祭の常連として東京公演後、エトヴェシュ『三人姉妹』(新制作)を振るマキシム・パスカル、振付にはヨーロッパで絶賛されるアンドレイ・カイダノフスキーが登場し、最高のパフォーマンスをおくる。

愛知・大分公演では、名古屋フィルハーモニー交響楽団の音楽監督・川瀬賢太郎が指揮を担当。題名役のソプラノ梶田真未をはじめ、東京二期会の実力派歌手たちが集結し、チャイコフスキーのロマンティックな音楽と物語を余すことなく届ける。

音楽評論家 寺西基之 推薦文

音楽評論家 寺西基之

東京二期会のチャイコフスキーの『くるみ割り人形とイオランタ』は、隠れた名作オペラである『イオランタ』を観る貴重な機会というだけでなく、バレエ『くるみ割り人形』との組み合わせという点でも楽しみです。
もともとこの2作は一緒に二本立てで初演されたといういわば姉妹作ですが、今回のロッテ・デ・ベアの演出は通常の二本立てでなく、オペラの中にバレエを組み込むというところが画期的で、果たしてどのような舞台になるのかとても興味深いところです。
楽しい公演になることは間違いなく、多くの人に観てもらいたいと思います。

音楽評論家 寺西基之

音楽評論家 堀内修 ロッテ・デ・ベア&マキシム・パスカルの魅力を語る

評論家・堀内修が語る|東京二期会オペラ劇場『くるみ割り人形とイオランタ』のロッテ・デ・ベア&マキシム・パスカルの魅力!

本動画では、クラシック音楽評論家・堀内修氏が、東京二期会オペラ劇場『くるみ割り人形とイオランタ』の魅力をわかりやすく解説しています。特に注目すべきは、演出のロッテ・デ・ベア氏と指揮のマキシム・パスカル氏という、世界的に活躍するアーティストの参加です。ロッテ氏は欧州主要歌劇場で話題作を手がける気鋭の演出家、パスカル氏は東京二期会でも高く評価される俊英指揮者です。堀内氏が自身の体験を交えながら語るその魅力は、オペラファンはもちろん、初めての方にもおすすめの内容です。

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