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メイクを変えたとき”より輝けるための魔法”となるのは「大事な人からの褒め言葉」

saita

メイクを変えたとき”より輝けるための魔法”となるのは「大事な人からの褒め言葉」

「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。

人生初めての赤リップに挑戦

stock.adobe.com

昨年末、バネッサ亜耶さんにインタビューをして、メイクをしてもらうという機会を得た。

30年以上メイクをしているけど、誰かにメイクをしてもらったり、教えてもらうという機会はなかなかない。

10代でなんとなく自己流ではじめたメイクが気づかぬうちに定番化して、そのメイクを毎朝、顔に施す。

1度これと決めたメイクを私はなかなか変えない。というか、その日の気分や服装、イベントに合わせてメイクを変えるほどの技術を持っていないので、毎朝決まったように同じメイク道具を使って、同じメイクをする。

「これが私のメイク顔!」

見慣れたその顔が鏡の中に現れると、「ちゃんとしたぞ」という気持ちになって生きてきた。

でも、バネッサ亜耶さんの書籍を読んで、実際にメイクをしてもらうという体験をしたら、それってすごくもったいないことをしていたんだなぁという気持ちになった。

それから、これまで使ったことのないような色が並ぶアイシャドウのパレットを購入した。そして、自分へのクリスマスプレゼントに、バネッサ亜耶さんのブランドから発売になった赤リップを選んだ。

「赤を纏うときがきた」

年齢を重ねてきたからこそ、赤が似合うんだという強いメッセージに感銘を受け、人生で初めての赤リップに挑戦。

いつもと雰囲気が違いますね

リップが届いた翌日、さっそく朝のメイクの仕上げに赤いリップを塗ったら、これまで見たことがない自分が鏡の中にいた。

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「きれい……」。

鏡の中の自分を見たら、思わず口から出た言葉。

赤いリップをつけた私は、なんだかとても自信に満ち溢れているように見えた。背筋がピンと伸びて、胸を張って立っていた。

そのほかのメイクは、普段と同じ。ただ、赤いリップをプラスしただけで、こんなに気持ちが変わるのか! と驚いた。

ルンルンとした気分でメイクを終え、リビングに行った。夫と目が合ったけど、何も反応がない。

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まぁ、そんなもんだよねと思いながら仕事に出かけた。

その日は、会う人がみな、「おや?」という顔をした。中には、「いつもと雰囲気が違いますね」と言ってくれた人もいたし、「おや?」の顔のまま何も聞かない人もいた。

夕方、いつものジムへ行くと、フロントにいた女性のインストラクターさんが、「なんだか今日は、いつもに増して素敵ですね」と言ってくれた。「赤いリップだからかな?」と言ったら、「あー! それだ。すごい似合ってます!」と言ってくれたのでうれしかった。

帰宅し、夫にその話をしたら、「あー、なんか唇が赤いなぁと思ってたんだよ」と言った。

なんだよ! その感想! 「赤いなぁって思ってたの? 赤いからどうって思ったの?」と聞いたら、「いや、唇赤いなぁって」と。

なんじゃそれ! と思っていたら、年末地元に帰って会った男友達に、「お前、唇真っ赤だぞ」と言われた。

私のまわりの男性たちは、気の利いたコメントが言えないのである。

メイクを褒めてもらうことで、より輝ける

その後、夫と男友達は、私がいないところで10歳の娘に、「あのね、あーいうのはダメだよ。その色似合ってるねとか、良い色だねとか、きれいだねって言わなきゃだめ。真っ赤だぞなんて、絶対だめ。女心わかってなさすぎ」とお説教されたらしい。

こういうとき、娘というのは心強い存在だなぁと感じる。

2人は、「はい……」とは言ったようだけど、だからと言って、次から気の利いたコメントが言えるほどの成長は期待しない(笑)。

男友達の奥さんは、私の高校時代からの友人だ。その友人の誕生日を年末に祝う予定でいて、私はひそかに赤いリップを「赤を纏うときがきたよ」と言って渡そうと思っていたのだけど、男友達の反応を見て、これは違うなとナチュラルカラーのリップをプレゼントした。

ギフト用にラッピングしてもらったコスメを渡すと、友人は「えっ! うれしい!」と目を輝かせて喜んだ。

気の利いたコメントができない夫たちは、「ほー、なになに?」と言った顔でその様子を見ている。

「塗ってみていいい?」と聞きながら、新しいリップを塗った友人の顔がぱっと華やぐ。「どう?」と、隣の男友達に聞く。

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「えっ、うん。似合うよ。よかったね」

中学から知っている男友達。昨日の、「唇、真っ赤だぞ」事件がなければ、このタイミングで、「似合うよ」は言えるわけがないタイプ。上出来だ! 前日の娘のお説教から学んでいる! 

そして、友人がすごくうれしそう! 「似合うって~!」と言って、鏡を見ている。

メイクをしてきれいになったとき、誰かにそのことを“言葉にして褒めてもらうこと”はすごく大事なことなんだと知る。

「『似合うよ』というあなたの言葉が、私をまたきれいにしてくれるんだよ」と、夫に伝えた。

いつか、夫の口からその言葉が聞けたら、私はますます輝いちゃうわ。

潜在意識インタビュアーkaho/ライター

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