広報担当者も2口でギブアップの辛さ!松屋『水煮牛肉』の発売理由を聞いてみた
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1月7日から松屋で販売されている新メニュー「水煮牛肉~四川風牛肉唐辛子煮込み~」(税込1,180円)をご存じでしょうか。あまりの辛さから「ガチ中華」として話題になっている商品です。
水煮牛肉とは
松屋の「水煮牛肉」
中国で水煮牛肉というと、一口大に切った肉を油入りの汁で煮込んだ料理で、唐辛子や花椒などの香辛料を使用するのが特徴。しかし、松屋の「水煮牛肉」は柔らかい牛肉の旨味とシャキッとした玉ねぎ、あとはキャベツの甘みを激辛スープで煮込んだ熱々の商品になっています。鶏ベースのスープにたっぷりの唐辛子と花椒そしてラー油をミックスしているので、辛さはマックスになってます。本格的な四川風の絡みが広がるクセになる新メニューで、一段と寒いこの冬に冷めた体を温めるにはぴったりの一品に仕上がっているそうです。
万人受けしないくても本場の辛さを追求
後からやってくる辛さに驚くどんぐりたけしさん
決して万人受けする辛さでないことは確かですが、なぜ松屋はこの激辛商品を販売したのか…気になったので中の人に聞いてみました!答えてくれたのは、松屋フーズの広報担当・寺島さん。
「当社としても万人に受けする味付けではないとわかった上でチャレンジをしています。本場の味をできる限り再現したほか、牛肉や玉ねぎを使用することで、松屋らしさのある本格四川料理に仕上げています。というのも日本全国の四川料理が好きな方にぜひ食べていただきたいだけではなく、「シュイジューニューロー」を食べたことがない方にも松屋を通じて、この辛さと旨味の極上体験をしていただきたいと思って開発をいたしました」
「寺島さんはお食べになりましたか?」
「食べました…辛かったです。2口でギブアップでした。念のためと思ってゴマドレッシングを用意しておいたんですけど、使う暇もなく限界を迎えました…」
まさかの広報担当者も2口でギブアップする辛さ。SNSなどでも「辛すぎる」と話題になっていますが、松屋としては「辛さへの妥協は絶対したくなかった」ということで、この辛さに対するリアクションは「本格的な味が届けられたということで、狙い通り」だということでした。
辛さを和らげる方法
松屋で購入できるトッピング
そこまで辛いなら食べるのが怖い!そんな方のために、食べやすくする方法やアレンジについても寺島さんに教えていただきました。
「生卵や半熟卵または冷奴、あとはチーズなどを追加するのもいいかもしれません。お客様見ていると牛皿を追加でご購入されている方もいらっしゃいます。お店で食べるときは松屋でぜひ卵や半熟卵とかを買っていただいて、ご自宅ではいろいろアレンジを加えていただいてもいいかなと思っています。SNSを見ているとテイクアウトで購入していただいて、それをラーメンの替え玉のように自宅で2度3度、ラーメン入れたりとか焼きそばにしてみたりだとか、というように工夫されているお客様も多く見られました」
この商品、スープは基本的には食べないみたいなんですが、鶏ベースのスープがたっぷりはいっているので、再利用することも可能。実際にチャーハンを作ってみても味がしっかり決まっていました。
塩だけ加えればほかの味付けは必要なさそう
海外メニュー商品はご飯に合うか次第
松屋では、今回の「四川風」以外にも、様々な海外料理を期間限定で販売していますが、その基準はなんなのか、寺島さんに聞いてみました。
「ジョージアの「シュクメルリ」が特に代表的な商品でもあり、先駆けにもなっているんですけれども、他にもつい先日、リトアニアの大使館からのオファーで「リトアニア風のハンバーグ」を販売したりだとか、あとはポーランドの「ミエロニィハンバーグ」などを販売させていただきました。販売する基準としてはご飯に合うかどうか、これを一番大切にしています。なので、特に東欧の料理「シュクメルリ」だったりとかっていうのは、ハンバーグもそうですけど、パンに合うイメージが強いと思うんですが、やっぱり松屋なので、白いご飯、これに合うように最終的には仕上げていくというふうにしています」
これまでも様々な大使館から商品化のオファーが届いているそうですが、ご飯に合わないという理由で、商品化には至らなかったものもあるということでした。
「水煮牛肉」は期間限定ですので辛さに強い!という方は、早めに松屋のこだわり商品にチャレンジしてみてください!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)