明治地区小中学生 素直な気持ち、五行歌に込め 辻堂の商店街に120首展示
《きんじょのおまつりではじめてのんだラムネシュワシュワしてまだぼくにははやかったおとなのあじ》くらしまかいと羽鳥小1年
《ママの料理の手パパの仕事の手妹の工作の手みんなそれぞれの手自分だけのまほうの手》花岡翼八松小3年
《ママにぎゅっとされるとあたたかくてうれしくてぎゅっと今度は私がだきしめるばんだ不思議な感じ》山田紗綾明治小5年
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JR辻堂駅南口の湘南銀座商店街で、地域の小中学生が考えた「ジュニア五行歌」の展示がスタートした。子どもならではの感性が随所に散りばめられており、心を揺さぶる秀作がそろう。
学校と家庭、地域の3者が連携する明治地区青少年ふれあいネットワーク事業の一環として、今年で23回目を迎える定番企画。創作には明治・八松・羽鳥の3小学校と明治・羽鳥の2中学校の児童、生徒が参加。夏休みの課題で取り組み、1197首の応募があった。
五行歌は現代詩歌の一つ。一行を一息で読める長さで書くこと以外決まりはなく、日常で感じることなどを自由に作品に込めることができる。
商店街のパネルに展示されているのは計120首。地元有志らでつくる「五行歌でふれあい実行委員会」(窪田園子実行委員長)が選考した。
同商店街振興組合の程嶋秀幸理事長は「毎年恒例の展示を楽しみにしている人がいる。なかにはお孫さんが書いた歌を写真に撮る姿も」と笑顔。窪田実行委員長は「子どもたちの鋭い観察力を感じた。大人をよく見ている。情景が浮かぶ描写が素直な気持ちで表現されている」と総評した。
展示は31日(月)まで。