しつけができていない犬がみせる『4つのサイン』主な特徴や正しいトレーニング方法まで
愛犬は大丈夫?しつけができていない犬がみせるサインとは?
人間社会で共に暮らす犬にしつけは必須ですし、飼い主さんにはその責任があります。しつけを怠ることにより「迷惑な犬」とレッテルを貼られるかもしれません。
さらに犬自身も危険な目に遭う可能性があります。以下では、しつけができていない犬に共通している主なサインをご紹介します。
1.無駄吠えが多い
犬に関するクレームで一番多いのが「鳴き声」です。しかし犬が吠えるのは群れの仲間を守るための本能ゆえですので、犬にとってはごく自然なこと。
とはいえ、少々のことでも吠え続け鳴き止まないのであればしつけが十分にできていないサインです。人や他の犬、車や玄関チャイム…犬が吠える対象は様々です。周囲の人たちは自分たちの許容範囲を超えてしまうと「無駄吠え」として捉えます。
これらは警戒吠えですが、中には要求を訴えるために吠える「要求吠え」も存在します。ごはんが欲しい、散歩に行きたいなど自分の要求を通すために吠え続けるのです。
2.引っ張り癖がある
散歩中にリードを引っ張る犬もしつけができていないサインです。飼い主が犬をコントロールしきれていない状態といえます。
強く引っ張られるあまりリードを離してしまったり、歩行者や他の犬に飛びかかってしまう危険性も。犬自身もゼエゼエと前のめりで苦しそうに歩くため、首や手足の関節にも相応の負担がかかってしまいます。
最初の散歩のときからトレーニングしていれば、飼い主の横をしっかり歩く犬へと成長させることができます。
3.トイレを失敗する
普段は決められた場所で排泄できるのに、時々失敗してしまう…これはトイレトレーニングが完了したと飼い主さんが思い込み、独断でしつけを終えてしまっている可能性があります。
自宅であれば自分が掃除すれば済みますが、例えばよそのお宅へお邪魔したときに粗相をしてしまったとなれば困りもの。
悪天候でもお家でトイレができれば飼い主さんも助かります。決まった場所または決まったトイレトレーで排泄ができるようしつけを再開する必要があります。
4.人や他の犬に攻撃的
唸る、噛みつく、威嚇する…こういった攻撃行動は、社会的に暮らしていくためには抑えられるようしつけをしなければなりません。
中型犬以上の体格であれば、他人に飛びかかり転倒やケガをさせてしまう危険性も。そのことで罪に問われたり愛犬が殺処分されてしまうケースもあるのです。
改善するためには、犬がストレスなく暮らせる環境を整え、少しづつ他の人や犬と触れ合う社会性を身につけなければなりません。
今からでも実践!正しいトレーニング方法
犬のしつけと聞くと語尾荒く言うことを聞かせる、というイメージを持たれる方もいるかもしれませんがそれは間違いです。しつけの目的は「愛犬との絆を深める」ことです。
一方的な指示ではなく「これをすると良いことがある」とポジティブな動機を持ってもらうことが大切なのです。犬の正しいトレーニング方法のポイントは以下の通りです。
✔しつけの基本はアイコンタクト
✔楽しみながらトレーニング
✔愛犬の性格を理解する
✔焦らずに辛抱強く取り組む
すべてのしつけの基本となる「アイコンタクト」は、愛犬が飼い主さんの目を見て集中している状態のこと。愛犬の名を呼び目が合ったら褒める、またはおやつをあげることを何度も繰り返すと、少しずつアイコンタクトの時間を延ばせるようになります。
そして「やらされている」のではなく自発的に取り組んでもらうよう、遊びの延長のように笑顔でいることを心がけましょう。
しつけ本やSNSの情報がすべて愛犬に当てはまるわけではありません。愛犬の性格を把握した上で、焦らずに辛抱強く取り組むことがトレーニングの心構えとして非常に大切です。
まとめ
犬のしつけは人間と犬が安全かつ心地よく暮らすためのルール、といっても良いでしょう。しつけができていないと周囲へ迷惑をかけたり、飼い主さんやワンコ自身も危険な目に遭う可能性すらあります。
笑顔で楽しく、そして根気強く何度も繰り返し行えば飼い主さんの思いは伝わるはずです。もしも当てはまる項目があるのであれば、今からでも責任を持ってトレーニングを行ってください。