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さらにドキドキと不安の入り交じった展開に! 終盤にかけて盛り上がる『華Doll* -Reinterpretation of Flowering-』の見どころを山下誠一郎さん、濱野大輝さん、伊東健人さん、駒田航さん、土岐隼一さん、増田俊樹さんにインタビュー!

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

好評放送中のアニメ『華Doll* -Reinterpretation of Flowering-』(以下『華Doll*』)も、いよいよ後半戦に突入! 人体に特殊な花の種を埋め込み、それを開花させることで人工的に潜在能力を引き出す「華人形(ハナドール)プロジェクト」に選ばれたアイドルたちの成長と葛藤を描く本作。
 
ここまでの放送回では、プロジェクトから生まれたアイドルグループ「Anthos」のメンバーのうち4人が開花。アイドルを志望したそれぞれの背景も少しずつ明らかになってきたものの、逆に謎が深まった部分も。ファンが考察していくことを楽しみとした“知的興奮型”ドラマCDコンテンツ『華Doll*』が原作とあって、アニメでもその要素が満載!
 
気になる今後の見どころを「Anthos」のメンバーを演じる山下誠一郎さん(結城眞紘役)、濱野大輝さん(影河凌駕役)、伊東健人さん(灯堂理人さん)、駒田航さん(チセ〈祥來千勢〉役)、土岐隼一さん(如月薫役)、増田俊樹さん(清瀬陽汰役)にインタビュー。本作の魅力も改めてお聞きしました。
 
 

【写真】アニメ『華Doll*』Anthos声優陣6名インタビュー

満を持してのアニメ化。もう一度原点に返って演じられる嬉しさ

――2019年6月に発売された『華Doll*1st season~Flowering~1巻「Birth」』を皮切りに始まったドラマCDシリーズが原作の本作。今回のアニメでは、ドラマCDの1stシーズン「Flowering」シリーズがアニメならではの解釈を交えて描かれていますが、改めてアニメ化が決まった時のことを振り返ってお聞かせください。

山下誠一郎さん(以下、山下):やっぱり約6年続いてきた中で満を持してのアニメ化ですから、嬉しかったですね。手前みそかもしれませんが、自分の中で当時より成長できている実感があり、そのうえで今ならこう演じるのに、という役者の性みたいなものもあって。
 
作品の理解度も深まっている中で、もう一度原点に返って同じ役が演じられるというのは、非常にありがたいなと。新たに『華Doll*』のファンになってくださる方が増えるといいな、という期待もありました。

濱野大輝さん(以下、濱野):ドラマCDから始まったコンテンツの1つのゴールとしてのアニメ化。Antholic(Anthosファンの名称)の皆さんの熱心な応援のおかげでここまでこぎつけることができたというのは、キャストとしてとても幸せに感じます。

伊東健人さん(以下、伊東):長く関わっている作品の新しい展開ですから、嬉しさがありました。アニメ化となると、今まで想像の中で動いていた彼らが実際に画として動くわけですし、それも楽しみだなと。そういうアニメ化ならではの見どころは、皆さんに楽しんでいただけているのかなと思っています。

駒田航さん(以下、駒田):ドラマCDでも、各キャラクターの心情がすごく丁寧に描かれてきたので、それをアニメ化でどう再構築するのか。今まで制作陣とともに作ってきたものとの相乗効果が新たに生まれてくるだろうと、改めてキャラクターに命を吹き込む作業が非常に楽しかったです。
 
原作から引き続き同じ座組なので、ドラマCDからのファンの方たちにもシームレスに楽しんでもらえているんじゃないかなと感じています。

土岐隼一さん(以下、土岐):イベントやライブなどもやらせていただいていたので、その中で「アニメ化します」を聞いた時は、やっぱりすごく嬉しかったですね。ドラマCDを聞いてくださっていた方はもちろん、アニメをきっかけに『華Doll*』を知ってもらえるといいなというのが率直な気持ちでした。

増田俊樹さん(以下、増田):これまで応援し続けてきてくれたAntholicの気持ちが1つ形になった、という感覚があります。スタートアップから関わらせていただいて、がんばってきたものが形になる嬉しさはもちろんですけど、応援していただけたこと含めてみんなで作り上げた結果、アニメ化によってその輪がより大きくなっていったらいいなと思っています。
 
 

考察好きをうならせる伏線やキャラクターの深い描写が魅力!

――演じているキャラクターは、どんな人物でしょうか。魅力的に感じているところ、アニメでの注目ポイントなどをあわせて教えてください。

山下:眞紘は、Anthosのセンターで笑顔担当。他のメンバーと比べると、そこまでとがった要素もなく、いわゆるオールラウンダーなのかなと思うんですけど、そこが彼自身のコンプレックスの原因にもなっている気がします。
 
今回のアニメでは、センターであることへの不安や、自分が目指すアイドル像に対しての葛藤など、眞紘の内面をアニメならではの手法で描いてくださっているので、視覚的なところもポイントなのかなと。それも含めて眞紘を魅力的に感じてもらえたらいいですね。

 
濱野:凌駕の良さは面倒見がいいところなんですけど、それに加えて等身大で、屈託のない性格が個人的にすごく好きですね。お父さん、お母さん、お兄ちゃん役を全部担当しているみたいなところがあって、そのポジションゆえに推してくれている人もいるのかなと。そのチャームポイントが、アニメではより強調されているようにも思います。

 
伊東:理人は、印象が悪いですよね(笑)。序盤から、非常にツンツンしているんですけど、彼なりに思っているところがちゃんとあって、それがわかりづらいだけなんです。ここまでの放送でもよく分かったと思うんですけど、本心に触れさせてくれるまで、もう少し時間がかかるキャラクターです。
 
融通の利かない眼鏡キャラが好きな人には、受け入れてもらいやすいのかな(笑)。でも、その凝り固まった理人がどうほぐれていくのか、それをこれから先、見守っていただきたいですね。

 
土岐:アニメのアフレコの時に「理人、こんなに嫌なヤツだった?」と盛り上がっていたこともありましたね。

伊東:今の原作のドラマCDはもうちょっと時間が進んでいるから、理人もだいぶ変わってきているところがあるんだけど、改めて最初から、となるとちょっと驚いたところがありました。

駒田:チセは、比較的分かりやすくエッジの効いているキャラクター。僕としても、普段使うトーンとは違うところで演じることが多かったので、振り返ってみると彼の心情へのファーストタッチは全部新鮮なものでした。
 
過去の傷がしっかりとあるキャラクターなので、これまでの放送でも気分の浮き沈みが分かりやすく出ていたと思うんですけど、それも非常に人間味があって魅力的な部分なのかなと。
 
天真爛漫さも、突然来る闇パートもジェットコースターみたいで、それを一緒に歩んでいくだけでも楽しめるキャラクターです。彼に寄り添って観てみると、違う視点で作品を感じてもらえるんじゃないかなと思います。みんな、チセには優しくしてください……。

 
土岐:薫は、癒やし担当というのが魅力の1つなのかなと思っています。生まれ持ったものでもあるし、彼自身が努力して得たものでもありますが、その癒やしというのがAnthosの中でよく作用していて、周りの緊張を和らげていますよね。
 
アニメでは、くすっと笑えるような薫の行動も描かれていて、ドラマCDよりもキャラクターが掘り下げられているところもあるのなと思います。

 
増田:陽汰は、ムード担当なんですけど、ムーディーな色気があるキャラクターではなく、どちらかと言うとムードメーカー的な役どころです。
 
ユニット内の関係性がひも解かれていく中では、「実は彼と彼が……」という関係性を持ち込んでいないキャラクターでもあるので、明るく元気いっぱいであっても深く交わりすぎない。どこか1歩引いているところもあるのかなとも思いながら演じています。

 

――ドラマCDから引き続きAnthosのメンバーを演じている皆さん。長く続くコンテンツでもある『華Doll*』という作品の魅力、愛される理由をどこに感じていらっしゃいますか。

山下:やっぱり、その考察好きをうならせる伏線の張り方や仕組みですよね。アニメだとサブタイトルもめちゃくちゃ凝っているんですよ。そういうキャッチーでありながら、ちゃんと意味があるというのは『華Doll*』の良さでもありますよね。あとは、アニメでもPLANTsがひたすらかわいい(笑)。

伊東:ドラマCDで想像していたPLANTsがどんな感じだったのか、皆さんに聞いてみたいところはあるよね。

濱野:ミステリーというか、考察しがいのあるストーリーの中に、僕ら演じるキャラクターのパーソナルな部分が見え隠れする会話パートがしっかりとあるのも『華Doll*』のいいところですよね。彼らAnthosがちゃんと存在している、と感じさせてくれるところに魅力を感じてもらえている気がします。

土岐:たしかに、彼らのアイドルとして華々しくがんばろうという前向きな部分と、根底にあるあまり他人にさらけ出したくない闇の部分。その2つがしっかりと描かれているんですよね。緊張と緩和が交互にやってきて、そこにトリックめいた伏線もあって。僕は、そこが大好きなところですけど、ちょっと怖いところでもありますね。

駒田:その現実味のある人間模様と、種を植えて才能を開花させるというSF要素が絶妙に融合しているというのも、ポイントですね。全部SFに振り切ってしまうと、その世界にひたりにくいところもあるし、その絶妙な塩梅が予想のつかない展開を生み出していて。彼らの葛藤に共感できるところがあるのも個人的には好きなところです。

伊東:人為的に種を埋め込まれたことで、彼らが変わっていくというのも大きな見どころかなと思います。彼らの成長はもちろん、関係性もどんどん変わっていくけど、それはもともとの資質によるところなのか、開花の影響なのか。アニメを通して、その答えは出ないかもしれないですけど、そういった視点で観られるのもおもしろいところだと思います。

増田:あとは、楽曲ですよね。アイドルユニットが歌う曲としては、かなり独創的な楽曲をの作り方をしていて、それも『華Doll*』の強みだなと感じます。歌詞はもちろん、MVにも伏線があるんです。しっかりと聴きこむほど心を乱されるというか、いつの間にか抜け出せなくなっている。それが怖い部分でもあり、魅力でもあるのかな。

駒田:キャラソンには、これまでのアイドル作品だったら採用しないような曲調もたくさんあるんですよね。あと、歌唱パートの偏りがあるのもまた良さの1つ。その割り振りにも意味があるんですよ。考察する側がここまで意識して聴かなきゃいけないのか、と思わせるところに深さを感じます。

増田:今回のアニメのオープニングも「これ、表題曲!?」と思うほど、シリアスじゃないですか。アイドルユニットアニメのオープニングだから、もっと明るくて分かりやすい曲になるかと思ったら、またちょっと違うテイストの楽曲がきて、驚きました。

土岐:みんなで「オープニング、これでいいんですか?」とスタッフさんに言ったのを覚えています。ある種、アニメのオープニング曲って作品の名刺になるもの。それで、あのテイストの楽曲だったので制作陣の覚悟を感じました(笑)。
 
 

このあとも毎回ハラハラして観てもらいたい!

――アニメはこのあと後半戦に入っていきます。終盤にかけての見どころをお願いします!

山下:眞紘に関しては、どんどん感情の振れ幅が激しくなってきて、生々しいどろどろとした感情や行動が見えてきます。原作のドラマCDで演じた場面もありますが、当時よりも眞紘のことが深く分かったうえで収録できたので、よりリアルに演じられたかなと思っています。
 
特に、凌駕と本音をぶつけあうシーンには注目していただきたいですね。手ごたえはあったけど、どこか記憶があやふやなところもあって。今できる自分のすべてをぶつけた熱いお芝居ができたように感じています。

濱野:凌駕としても、やっぱり眞紘とのそのシーンは印象に残っています。今後の関係性が一気に積み上げられていくところでもあるので、どんな感じに仕上がっているのか、自分も早く観たいですね。

駒田:アニメは比較的、眞紘目線で進行しているのもおもしろいところだなと。このあと、眞紘を深く掘り下げるエピソードが続くんですけど、ちょっと覚悟しておいた方がいいかもしれません(笑)。
 
12話通して、眞紘のエピソードが一番心をえぐられると思うんですよ。もちろん他のキャラクターのエピソードも意外と重いものがあるので、どのキャラクターに一番吸引されていくのか……客観的な視点で観てもらえたらいいなとも思います。

伊東:理人は、早い段階で開花しているのもあって、これまでもその動き方が読めないところがありましたが、この先どういう行動をしていくのか、それが最大の見どころかなと思います。

駒田:チセとしても、そこが気になるところですよね。理人との関係も注目ポイントです。

増田:このあと陽汰にフォーカスが当たるターンが来るので、いよいよだなという感じもあるんですけど、そのもどかしい時間が意外と長くて。それが印象的でした。まだまだドキドキと不安の入り交じった展開が続きます!

伊東:開花することで才能のあるなしがより可視化される世界の中で、まだ開花していない陽汰と眞紘の焦りというのは、どこか共感できるところもあるのかなと。物語が進む中で、2人がどういう考えに至るのか。毎回ハラハラして観ていただきたいですね。

土岐:最後に開花するのが誰なのか。その丁寧な描写も見どころになっているのかなと思います。その一方で、そのころ他のキャラクターはどうしていたか、というところも描かれているので、彼らがグループとしてどう1つになっていくのかも楽しみに観てください!

――今後の展開にさらに期待が高まるところですが、「華人形(ハナドール)プロジェクト」の体内に花の種を埋め込み、潜在能力を極限まで引き出すという設定にちなみ、もしご自身に何か種を埋め込まれるとしたら? どんな才能の種を埋め込まれたいか、最後にお聞かせください。

濱野:身体能力で考えると、足を速くしたいとか?

山下:そういう能力?

駒田:小学生だ!

伊東:結果、それが一番かっこいいけどね。

山下:でも、すぐ移動できるのはいいですよね。

濱野:絶対に遅刻しないよね。ビュンって。そうなると、チーターの種とかがいいのかな。

山下:能力バトルみたいになっているじゃないですか(笑)。

濱野:あとは、イタリアンパセリの種かな。もう2度とスーパーで買わなくてよくなる(笑)。

伊東:パセリって、そんなに使う機会ないのに(笑)。

山下:僕は、寝ないでよくなる種がいいですね。

濱野:えー、寝たいよ!

山下:寝ないでも大丈夫な身体が欲しいんですよね。ゲームとか、本とか、いつか落ち着いたらやろうと積んでいるものがたくさんあるので、それに費やす時間が欲しくて。極限のショートスリーパーシステムというか、短時間睡眠でも何とかなる能力の種がいいなと。

増田:それで言ったら、自分は寝たい時に寝られる能力かな。寝つきが悪い時にパッと寝られたら、寝起きもよくなるだろうし。

山下:それもいいなぁ。

駒田:僕は、記憶力を上げる種が欲しいですね。

濱野:フラッシュメモリみたいな?

駒田:そんな感じで、1回チェックしたら台本も全部覚えている、みたいな。それがあったらなんにでも使えるかなと思ったんですよね。買い物に行っても忘れものしなくなるだろうし。発想がちょっと地味ですけど(笑)。

土岐:自分が持っている能力を伸ばしたいというのであれば、髪の毛や頭皮が強くなる種がいいですね。言葉を選ばずに言うと、ハゲない種(笑)。
 
うちの家系は髪が強くないタイプなので、いろいろカラーリングしている人を見るといいなと思うんですよ。あとは、グルテンを取っても太らない種。この2つがあれば、この先の人生楽しく生きられそうな気がします。

――最後に伊東さん、締めていただいていいでしょうか。

伊東:そりゃもう芝居力じゃないですか!

濱野:芝居力って種じゃ育たないでしょ?

駒田:お芝居の種ってこと?

山下:ちょっと詳しく聞きたいですよね。

伊東:いや、そんなに総ツッコミされるとは……。

濱野:なんの種で芝居がうまくなるの?

伊東:それが難しいところだよね。1つじゃないですから、芝居力って。例えば、人の話を聞く力とか。舌がよくまわる筋肉も必要だし。

山下:アドリブが思い浮かぶ種とか。

伊東:そう。頭の回転も必要だし。それらの要素がいい感じに詰まった種を希望します!
 
取材・文/吉田光枝

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