Yahoo! JAPAN

「幸福度が高い人」の適度な力の抜き方と考え方“3つのコツ”

saita

「幸福度が高い人」の適度な力の抜き方と考え方“3つのコツ”

「いつも肩に力が入りすぎて心身ともに疲れがち……」そんな悩みを抱えている人はいませんか? 幸福度が高い人は、適度に力を抜きながら自然体で過ごすコツを実践しているそうです。今回は、公認心理士の渡邉 文子さんに「3つのコツ」を詳しく教えていただきました。

教えてくれたのは……渡邉 文子さん

キャリアデザイン・インターナショナル(株)代表。公認心理師、MBA、国家資格キャリアコンサルタント、Gallup認定ストレングスコーチ。起業と子育ての経験から女性の自律的で幸せな生き方を支援。著書に『めっちゃ知るだけ!こころとからだの幸せ法則』(文芸社)。厚生労働省版ストレスチェックシステム監修。

幸福度が高い人が実践する、適度な力の抜き方と考え方「3つのコツ」

力をうまく抜くことができずに常に力が入っていると、心身ともに緊張した状態が続いてしまって幸福度に影響してしまうこともあります。

今回は、幸福度が高い人が実践している「適度な力の抜き方と考え方のコツ」を3つご紹介します。このコツを日々の生活に取り入れて、心身のバランスを上手に整えるトレーニングをしてみてくださいね。

1.「柔軟性」を大切にする

stock.adobe.com

幸福感は、柔軟性、受容性、適応性が高い人ほど感じやすいものです。自分にとって大切にしたいことと、周囲に合わせてもよいことのバランスをうまくとれることが柔軟性。葛藤が少なくなるため、ストレスや不満を抱えにくくなります。

幸福度の高い人は、何かに対して必要以上に固執して、力が入ることがありません。自分にも相手にも、そうした接し方になるので、対立や衝突が起こりにくくなります。また、自分に余裕がないときこそ、他人や物事に対して譲ったり優しくしたりすることは、気持ちを落ち着かせるために有効な方法です。このような行為は、脳内ホルモンのオキシトシンの分泌を促し、ストレス反応を抑制して利他的な気持ちを引き出します。その結果、心に余裕が生まれるのです。

柔軟性は、意識すれば育むことができます。目指すのは固さではなく「しなやかさ」です。

2.「無理をしない」努力をする

stock.adobe.com

誰でも自信がないときや不安なときには、無駄な力が入ってしまうものです。それは、幸福感が高い人も同じです。では、なぜ幸福感が高い人は自然体で、無駄な力が入っていないように見えるのでしょうか?

その理由は、自分の等身大を理解し、一旦受け入れているため。本当にやりたいことであれば、「実力をつけるために努力すればよい」と考えるのです。力が入って結果を出せないのはどのようなときなのかを背伸びせずに内省し、そのうえでうまく対処できるパターンを知ることで安心感が生まれ、余計な力が入りにくくなります。すると、一喜一憂して落ち込んだり、無理をして力が入ったりすることが少なくなります。

つい背伸びをしたくなりますが、無理しない努力を心がけることが大切です。等身大の自分を分析して受け入れることで、自信につながり、自然な力加減を保つことができるのです。

3.自らリラックスをコントロールする

stock.adobe.com

人は、自分でコントロールできるものと、コントロールできないものがあります。その中で「呼吸」と「体の弛緩」は自分でコントロールできるもの。これらを活用してリラックスした状態を作ることで、自ら心身をリラックスさせることができます。2つのリラックス法をご紹介しますので、日常的に取り入れてみてくださいね。

「丹田呼吸法」

下腹部を膨らませたりへこませたりする呼吸法です。深い呼吸をすることで、自律神経のバランスを整えます。4秒吸って、4秒息を止めて、8秒かけてゆっくり吐気しましょう。

「筋弛緩法」

筋肉を意図的に緊張させた後に弛緩させることでリラックスを促す方法です。部位ごとの手順は以下のとおりです。

・手と腕……拳を握りしめて5~6秒キープし、その後、力を抜いて10秒間リラックス。

・肩……肩をすぼめて耳に近づけるように力を入れ、5秒間キープ後、一気に脱力。

・顔……眉間にしわを寄せたり口をすぼめたり、顔全体に力を入れた後、一気に脱力。

・脚……足先を伸ばしてアキレス腱に力を入れた後、一気に脱力。

ポイントは、60~70%程度の力で無理なく行なうことです。緊張10秒、弛緩15~20秒くらいなど、緊張させる時間よりも弛緩させる時間を長く設定してください。力が入るのは無意識的なものですが、意識すれば自分リラックスさせることができます。力が入っていることに気づいたときには、それを受け入れて、優しくゆるめてあげましょう。

shukana/webライター

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 神戸の骨董カフェ『元町imari』視覚でも楽しめる月替わり豆皿定食 神戸市

    Kiss PRESS
  2. 2025年 夏の展覧会 おすすめ10選 ― 東京版 ― [6月・7月・8月]

    アイエム[インターネットミュージアム]
  3. 2025年 夏の展覧会 おすすめ10選 ― 全国版 ― [6月・7月・8月]

    アイエム[インターネットミュージアム]
  4. 高橋英樹、妻と飛行機に乗って向かった場所「楽しんでください」「羨ましい限りです」の声

    Ameba News
  5. <罪悪感いらず>数少ないレトルトの幼児食 ニシキヤキッチンの「キッズシリーズ」開発者に聞きました

    ママスタセレクト
  6. 尼崎港を海から体験できる無料イベント 「尼ロック防災フェスティバル」 尼崎市

    Kiss PRESS
  7. 山口市駅通りに誕生!本とアートが織りなす大人の隠れ家 山口市「文鳥堂」

    山口さん
  8. [10年ぶりに妊娠しました#21] 行ってきました、離乳食講習!

    たまひよONLINE
  9. 「恋文横丁」の頃から続く台湾料理の名店の歴史と、街の変貌。渋谷『麗郷』<後編>【街の昭和を食べ歩く】

    さんたつ by 散歩の達人
  10. 料理中に現れた「恐怖の生き物」に17万人戦慄 不気味すぎるビジュに「なれ果てやん」「腰抜かす」

    Jタウンネット