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【紀土】平和酒造‐和歌山県 歴史も革新も大切にしながら、新たな挑戦を続ける酒蔵

酒蔵プレス

地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第295回目の当記事では、和歌山県海南市(かいなんし)の平和酒造(へいわしゅぞう)を特集します。

昭和3年創業、平和への願いを込めて

―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。

当蔵は昭和3年、山本保が創業しました。

江戸時代から続く酒蔵に生まれた保は、婿養子として仏寺であった山本家を継ぎます。その際、生来の酒好きが高じ山本家でも酒造りをはじめます。今でも当時の寺名から「超願寺」と呼ばれたりするのもこのためです。

第二次世界大戦中は国から命じられ酒造りを休業。その後、国会の陳情演説を経て酒造りを再開しました。
「平和な時代に酒造りをする」という喜びが当蔵の名前の由来になります。

―代表銘柄は?

「紀土 純米大吟醸 山田錦50」

柔らかな口当たりとフルーティーな香りとともに、ふっくらとした優しく上品な味が広がります。

お薦めの飲み方:冷蔵庫で冷やしていただくなど「冷酒」でお飲みいただくことをお薦めしています。

―イチオシ商品はなんですか? 

2020年インターナショナルワインチャレンジ(IWC)にてチャンピオン・サケをいただきました「紀土 無量山 純米吟醸」です。
「日本一の美味しい日本酒」をテーマに、兵庫県産特A地区の最高峰の山田錦と、紀土の原点である紀州の柔らかできれいな水を用いました。

お薦めの料理:和歌山でとれた新鮮な魚介とも相性は抜群です

丁寧な作業とコミュニケーションが生む『紀土』の魅力

―酒造りで心がけていることは?

和歌山は優しく綺麗な水に恵まれた土地。
高野山の伏流水の優しく滑らかな口当たりと透明感を「紀土」で表現できるよう、一つひとつの作業を細かく丁寧に行うことを心がけています。

また社員同士のコミュニケーションを重ねることで、酒造りに関する新しい気づきや発見を生み出すこともあります。
年齢や社歴を問わず、フラットに話し合える環境づくりも大切にしています。

―最後に、読者へのメッセージをお願いします!

業界に新しい風を吹かせられる酒造メーカーでありたいと考えています。

直近では2022年6月に東京の兜町にてどぶろくのブルワリーパブ「平和どぶろく兜町醸造所」をオープン。

その他にもベトナムでの日本酒製造関連のプロジェクトや渋谷で開催されるイベント「SAKE PARK」の運営など、前例の無い取り組みを続けています。

国内外での現在進行形のプロジェクトで成功例を挙げて業界をリードしながら、今後も多くの方に愛される、美味しいお酒造りを続けて参ります。

今回ご紹介した酒蔵について

【和歌山県】
平和酒造株式会社
和歌山県海南市溝ノ口119
https://www.heiwashuzou.co.jp/wordpress/


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