看護師めざし一日体験 山王下の専門学校で
市内山王下にある都立南多摩看護専門学校(高橋幸恵校長)は5月10日、一日看護体験入学を行った。近代看護を築いたナイチンゲールの誕生日である5月12日の「看護の日」に合わせて、例年この時期に実施しているもの。
高校生など参加
この日は近隣自治体から高校生や社会人など約80人が参加した。「無菌操作と点滴の取り扱い」と題した講義では、感染予防について学んだ後、患者や看護師を感染から守り病原体を防ぐ無菌操作と点滴の仕組みなどについて、教員や現役の学生が実際にデモンストレーションを行いながら解説していた。
その後は、教室に移動し、滅菌されたガーゼをピンセットで取り出し使用する人に渡す無菌操作や点滴を実践した。参加者は初めての体験に戸惑いながらも熱心に取り組んでいた。
また、体の各種疾患を設定し、体験できるシミュレーションモデルを用いて、呼吸の違いを学ぶ講習も行われた。
看護師をめざす高校2年生の参加者は「点滴などは難しそうなイメージがあったが、良い経験になった」「(実践は)少し難しかったけど、学校の雰囲気も知ることができて良かった」などと話していた。
高橋校長は「最新の学習ツールがあることで、様々なことを学ぶことができる。皆さんまじめに話を聞いて一生懸命体験していた」と振り返った。