魚を新鮮に保存する魔法のような水!?「リブウォーター」を個人的に徹底検証!
わが家での釣りの醍醐味は「新鮮なお魚が食べられる」ってことが一番なんですが、みなさんはどうでしょうか?
釣りたてが食べられるとはいえ鮮度を保つための工夫は必要で、「締める」「血抜き」「神経抜き」「冷やす」など、みなさんそれぞれの方法で魚の鮮度を保たれていると思います。わが家でもいろいろと模索し、実践しながらベストな方法を見つけ、鮮度を維持してきました。
私のなかで確立されたと思っていた鮮度維持の方法ですが、釣具店で「魚の常識を変える水」と書かれた、「リブウォーター」というパウチ製品が売られているのを発見。なにやら、鮮度を維持する水らしい……のですが、まず一番に思い浮かんだ言葉が…「怪しい」でした(笑)。
そうは思いながら、興味本位から損を覚悟で購入し試してみることに…。果たしてリブウォーターは本当に鮮度を維持できるのか? そんな私なりの検証をお伝えしていきたいと思います。
リブウォーターとは?
「リブウォーター」は鬼絞めで有名なユーチューバー西田店長が開発したようで、世間では「鮮魚革命」と取り上げられ始めているように感じます。
リブウォーターはかんたんにいえば、「より海水に近い水」だそうです。釣り上げた魚を真水での処理ではなく、魚が生きていた環境である海水に近い水で処理することで鮮度を維持する。また、超高濃度のナノバブルが入っているので、腐敗の原因である雑菌や微生物をナノバブルで包み込んで切り離すことで、鮮度を維持できるそうです。これは、食塩水ではできない大きな違いであると考えられます。
魚の鮮度劣化の速さの重要な要素は、大きく分けて「酸化」「温度変化」「雑菌・微生物」の3つなのだとか。
●高濃度ナノバブルが酸素と結合して、酸素を軽減させることにより酸化を防ぐ
●魚の雑菌や微生物を吸着し、ナノバブルが圧壊するときにその魚介に付着している細菌や微生物を壊す作用が働くため、鮮度劣化を食い止める
出典:livwater | Livl
ナノバブルは汚れを吸着して落とす効果があるというのは、シャワーヘッドのCMなどでご存じの方も多いのではないでしょうか。リブウォーターはさらに高濃度のナノバブルを大量に発生させる独自の装置を使用し、生成した水にこだわりの天然塩をブレンドして、魚介に合わせた疑似海水を再現しているとのことです。
【商品仕様】
・品名:リブウォーター
・内容量:2000ml
・成分:浄水(ナノバブル)、天然塩
・使用用途:海洋魚介類処理
・消費期限:5ヵ月(開封後は早めに使用してください)
・原産地:日本
本当に鮮度は保たれるのか?
リブウォーターの使い方
リブウォーターについて調べていると、「ホントに本当なの?」という思いが浮かんでしまいました(笑)。なので、これは実際に検証するしか納得する方法はないと思い、いろいろと試してみました。
2Lのパウチをそのまま持ち運ぶのは大変なので、100円均一ショップで売っている霧吹きの容器に詰め替えることに。そして、クーラーボックスに入れる前に、魚に吹き付けジッパー付き保存袋に入れて持ち帰りました。
まず、釣った魚を持ち帰りさばくときは水道水を使います。スーパーの鮮魚コーナーでもそうやってさばいているので当然だと思っていました。しかし、水道水には残留塩素(カルキ)が含まれているそうなので、魚に与える影響は少なからず発生するようです。
ここでは一番差が分かりやすいサバを使っていますが、水道水で洗うとそれがハッキリと現われます。背中の模様が薄くなるんです。その背中の模様が薄くなったサバにリブウォーターを吹きつけると、模様が元に戻ります。手品を見ているようなとても信じがたい光景に驚きましたが、魚が生きていた環境の海水に近い水で処理することで、鮮度を維持することにつながっているのでしょうか……??
水道水で洗い背中の模様が薄くなったサバ(写真右)と、リブウォーターを吹き付けて模様が復活したサバ(写真左)
また、丸ごと1尾の魚だけじゃなく、お刺身の短冊にもリブウォーターを吹き付けるなども試してみました。そして、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で寝かせました。あとは、鯛めし用にタイを丸ごと1尾、冷凍庫で保存もしてみました。
リブウォーターの注意点
ところで、リブウォーターを吹き付けクーラーボックスに入れて持ち帰った際、さばくときにジッパー付き保存袋の中を見ると水が濁っていました。これが、リブウォーターのナノバブルが魚の雑菌や微生物を吸着し、壊した結果なんでしょうね。
ということは、この濁った水が魚の雑菌や微生物だとすれば、リブウォーターを吹き付けてキッチンペーパーで巻いて長期間保存すると…、魚から出た雑菌などに浸かったまま保存することになり腐敗につながってしまうということ。これには注意が必要です。
雑菌などで濁った水。汚れた水を捨て、定期的にリブウォーターを吹き付けてあげれば、鮮度維持が可能になる!?
リブウォーターは魚の鮮度を維持するとのことですが、一度吹き付けたからといって、そのまま1週間も2週間もほったらかしで保存できるわけではなさそうです。定期的にリブウォーターを吹き付けてペーパーを交換することで、鮮度を維持できるというわけです。
一度の吹付だけで冷蔵庫に入れっぱなしだと、大変なことになってしまいます。
使ってみて実感!鮮度は間違いなく保たれている!
リブウォーターを使わなくても、しっかりと下処理をすればそれなりに鮮度は保てます。そして、私が最初に感じた「怪しい」という感情をみなさんも持たれると思います。リブウォーターを使えば2週間、またはそれ以上鮮度が保たれるそうですが、正直言ってそこまで信用することができない私…。もし魚をダメにしてしまって廃棄するなんてことは、考えたくありません。
しかし、いろいろとリブウォーターを使っていくなかで、本当に鮮度を保てるんだと実感した方法がありました。その使い方は、これまでリブウォーターを信用していなかった料理好きの妻が納得したので、信憑性があるように思えます(笑)。
解凍したヒラメの切り身
それは、「リブウォーターを吹きつけて冷凍庫で保存する」という方法。
一般的に、家庭用の冷凍庫で保存すると鮮度は徐々に落ちてしまいます。ましてや、冷凍した魚を解凍して刺身で食べようなんて発想は、家庭用冷凍庫であればあまり起きませんよね。もちろんわが家でもそうだったんですが、リブウォーターを使うことでありえないことが起こってしまいました。
ヒラメが大きくてちょっと刺身では食べきれないため、もったいないので残りをムニエル用に冷凍していました。そのヒラメを妻が1週間後に解凍し、鮮度を確認するために切り身を一口食べてみたところ、臭みがなく解凍しても刺身で食べられたというワケです。
料理好きですから、いろいろと調理法から保存方法まで知識と経験は豊富。刺身はありえないと考えていた妻はとても驚いたようです。まさかの冷凍庫でも、鮮度が保たれるなんて思いもしませんでした。今までも、ちゃんと魚の鮮度を保ち美味しくいただいていたので、リブウォーターは必要ないと思っていましたが…、そう思っていただけに衝撃でした。
冷蔵で鮮度を保つのであれば、今まで通りのやり方で鮮度を維持できていただけに、今さら何か新しいものを取り入れようとは思いませんでした。同様に、意外にも多くの釣り人がリブウォーターの存在は知っているようなのです。しかし、知っているけどわざわざ使う必要もないと思われている方が大半なのではないでしょうか。私もその大半の中の1人でしたからね(笑)。
ところが、リブウォーターを吹き付けて冷凍保存すると、鮮度が維持できてしまうことには本当に驚かされたと同時に、必需品へと変わってしまいました。
魚にも個体差がありますから、鮮度の維持と味に対しての関係が必ずしも比例するものではないでしょうが、釣り過ぎてどうしてもさばく時間がないときには助かります。
魚が大漁! あなたならどうさばいて、どう保存しますか?
魚の鮮度を保つ手段としてちょくちょく目にするようになった「リブウォーター」。口コミ高評価のレビューを信用しない私は自分の目で確かめるしか方法がないので、今回検証してみました。
リブウォーターで処理した魚を刺身で食べた際の美味しさは、個人の味覚の違いや魚の個体差により曖昧なものだと思っていました。しかし、まったく想定していませんでしたが、冷凍保存した魚を刺身で問題なく食べることができたことにより、鮮度維持のアイテムとしてリブウォーターを信頼するに至った私です。よければご参考に。
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レポーター
プロフィール:デカ白メガネ
大阪から和歌山での堤防釣りを初めて数年。アウトドア好きがこうじて釣りを始めた初心者アングラーです。四季を通じて釣りをメインにBBQをしたり、キャンプを楽しんだり…。冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中アウトドアを満喫しています。