スカッシュ仲間が人命救助 消防署長が感謝状
心肺停止状態になった男性を連携して迅速な救命処置で助けたとして、港北消防署(長谷部宏光署長)は2月20日、区内のスポーツ施設、ヨコハマスカッシュスタジアムSQ―CUBEの利用者らに感謝状を贈呈した。
一命をとりとめたのは都内在住の高橋徹さん(47)。昨年10月29日、同施設でスカッシュの試合後に審判を務めていた高橋さんが急に意識を失った。隣で一緒に審判をしていた保坂伸也さん(49)が異変に気付き、周りのスカッシュ仲間らとともに119番通報。LIVE映像通信システムを用いて署員の指示を仰ぎながら心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)による電気ショックを施し、到着した救急隊に引き継いだ。
長谷部署長は「救急車の到着までに救命処置をすることで、1カ月後の生存確率が2倍、社会復帰は3倍になります。仲間のために勇気をもって対応してくれて、感謝します」と述べた。当日、仲間の前に元気な姿を見せた高橋さんは「このように社会復帰でき、スカッシュができるまでに回復しました。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。