茅ヶ崎市博物館 「戦中・戦後のくらし」 戦後80年企画展
茅ヶ崎市博物館(茅ヶ崎市堤3786の1)で、戦後80年企画展「戦中・戦後のくらし」が開催されている。
今年の8月15日に終戦から80年の節目を迎えるにあたり、冬の企画展として行うもの。戦後しばらく経った頃の人々のくらしの様子を導入に、1959(昭和34)年に返還されたチガサキ・ビーチをはじめとした茅ヶ崎市と米国とのかかわりや終戦の日、戦中のくらしを紹介する。
展示されている、松林小学校に保管されていた「ララ物資缶」は、アジア救援公認団体(略称LARA)が1946(昭和21)年から1952(昭和27)年まで提供していた、食糧その他の生活必需品などの救援物資の一部。同団体は、第二次世界大戦で困窮したアジア、特に日本や朝鮮の人々を救うことを目的に、アメリカに住む日系人の働きかけによって、同国の各種宗教団体を中心に結成された。当時の管轄である厚生省の報告によると、日本に届いたララ物資の総量は1万6704トンで、現在の金額に換算すると8000億円にのぼる。物資の内訳は食糧、衣料、靴、石けん、薬品のほか、山羊2036頭、乳牛45頭。茅ヶ崎では、保育所などの乳児・幼児対象施設や病院で配られたほか、学校給食(脱脂粉乳)でも配られた。
担当者は「時代をさかのぼりながら、茅ヶ崎の人々が戦中・戦後をどのように過ごし、生き抜いてきたのかを、当時の写真や資料をとおしてご覧ください」と来場を呼び掛けている。
会期は6月29日(日)まで。午前9時から午後5時(最終入館4時30分)まで。月曜休館で祝日の際は開館し、翌平日休み。(問)同館【電話】0467・81・5607
学芸員が見所紹介
学芸員が見どころを伝えるギャラリートーク(展示解説)を開催。日程は1月19日(日)・3月20日(木・祝)・5月6日(火・祝)、各日午前11時〜・午後2時〜各約30分。申込不要、無料。