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全九州総合選手権県予選 バレーボール女子 全員でつかんだ優勝、東九州龍谷の進化 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

全九州バレーボール総合選手権県予選

女子決勝 4月20日 大分商業高校体育館

東九州龍谷2(25-19、25-23)0大分商業

 

 5月の県高校総体の前哨戦として位置づけられる全九州バレーボール総合選手権県予選。女子は東九州龍谷(東龍)が再び頂点に立った。1月の新人大会に続き、今大会も全試合でセットを落とすことなく優勝。決勝の大分商業戦では、第1セットは終始主導権を握りながらも、第2セットでは相手の粘りに苦しんだ。それでも冷静さを失わず、キャプテンの藤崎愛梨(3年)を中心にコート上で声を掛け合い、着実に得点を重ねた。リベロ・源田真央(同)の粘り強いレシーブ、鎌倉詩織(2年)の力強いスパイクも光り、試合終盤の流れを引き戻す原動力となった。

 

 「崩れたときの連続失点」という九州高校新人大会での課題も、今大会で見られなかったわけではない。しかし、選手たちは崩れ始めても落ち着いて立て直す術を身に付け始めている。スパイクのコース打ちや3枚ブロックの形成といった基本戦術の徹底が、試合を通して際立った。相原昇監督は「苦しい場面もあったが、全員で逃げ切れた」と語り、試合での対応力の成長を評価した。

 

連続ポイントで勝利に導いた鎌倉詩織

 

 攻撃陣では、2年生エース忠願寺莉桜(ちゅうがんじ・りおん)が要所で強打を決め、得点源としての役割を果たした。特に接戦となった第2セットでの連続得点は、相手の追随を許さない決定打となった。また、源田の守備も安定感抜群で、後衛からブロックとレシーブの連係を支えた。源田の「得点には直接つながらないけれど、自分の1本目がチームをつくる」という意識は、まさに今の東龍バレーの象徴といえる。

 

 新戦力の1年生の台頭によって戦術の幅が広がり、控え選手の役割も明確化された。2枚替え、ピンチサーバー、リリーフレシーバーといった局面ごとの選手起用が機能し、東龍の層の厚さを印象づけた。全員が役割を理解し、任された場面で確実に結果を出す。まさに「全員バレー」が形になりつつある。次なる舞台は、県高校総体、そして全国高校総体。チームの目標は「日本一」。視線の先には、すでに夏の大舞台が見えている。

 

 日本一に向けてまい進する東九州龍谷

 

 

(柚野真也)

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