バーガーキングがチキン市場に参戦! 開発に3年かけた「スモーキーフライドチキンバーガー」を食べてみた!!
2025年7月18日、バーガーキングから新たに3種類のハンバーガーが登場した。いつも通りの期間限定メニューかと思いきや、なんと開発に3年もの月日をかけた「チキンバーガー」だという。
自ら「バーガーキングがチキン市場に参戦!」と謳っていることから、かなり気合いの入ったハンバーガーのようだが、その実力や如何に? さっそく食べて来たのでご報告したい。
・あるにはあったが
バーガーキングといえば、何はともあれ「ワッパー」である。直火焼きパティは他のバーガーショップとは一線を画すウマさで「バーガーキングではワッパーしか食べない」という方もいらっしゃることだろう。
そのバーガーキングが、満を持してチキンバーガー市場に参戦するという。実はこれまでも「タルタルチキンバーガー」「チキンナゲット」なども販売していたため、おそらく「本腰を入れる」という意味合いだと思われる。
・開発に3年
さて、そのチキンバーガーは『スモーキーフライドチキンバーガーズ』と銘打って、3種類のバーガーが発売された。いずれも3年かけて開発されたという「チキンパティ」が使用されているという。
チキンパティは「鶏むねの一枚肉を使用し、ヒッコリーのスモーキーな香りと7種のスパイスを使用した」とのこと。また「外はサクサク、中はジューシーな本格的なおいしさ」と発表している。
余談だが「ヒッコリー」とはクルミ科の北米原産の樹木のことで『スモーキーフライドチキンバーガーズ』のリリースには11回も「ヒッコリー」が登場している。いや、どんだけヒッコリー推すんだよ!
なので相当ヒッコリーな味わいだと思われるが、今回は最もシンプルな「クラシック(540円)」を食べてみることにした。ちなみに他には「チーズ・クラシック」と「スパイシーマヨ」があるぞ(どちらも590円)。
・実食
で、スモーキーフライドチキンバーガーは、あたり前だが通常のバーガーサイズ。バーガーキングでは100%ワッパーの私は一瞬「あれ?」と感じてしまったが、チキンバーガーはあくまで通常のハンバーガーだ。
とはいえ角度によってはチキンはバンズからハミ出るほど大きい。一方で見た目からはこれと言って特徴的なところはなく、シンプルなチキンバーガーという印象だ。
さっそく食べてみると……ふむ、ウマい。特筆すべきはその柔らかさで、胸肉なのにパサつきは感じなかった。正確には「パサつきを感じる前に噛み終わってるほど柔らかい」といった感覚だ。
また衣は擬音にすると「サクサク」もしくは「ザクザク」なのだが、いわゆるハード食感系の衣では無かった。どこがヒッコリーなのかサッパリわからなかったことはさておき、スパイスがほど良く効いた味わいである。
全体としては「派手さはないもののシンプルなウマさ」といった印象で、いい意味で素っ気ない。ワッパーがパンチ力のあるご馳走なら、チキンバーガーは毎日でも食べられそうなシンプルなウマさが最大の魅力だ。
・ワッパーとの住み分け
バーガーキングにシンプルさを求める人がどれだけいるのか? そんな疑問は残るものの、おそらく『スモーキーフライドチキンバーガーズ』は、バーガーキングの幅を広げる目的も兼ねて開発されたのではなかろうか?
もしそうなら『スモーキーフライドチキンバーガーズ』は優秀な商品なので、特に「食べて損した」とは感じないことだろう。ただし「ワッパーより魅力的かどうか?」はまた別の話である。
というわけで、単体で観た場合『スモーキーフライドチキンバーガーズ』は率直に美味しいチキンバーガーであった。日本では非常に難しいチキンバーガー市場で、どれだけ爪痕を残せるのか? あとヒッコリーは本当にわかりませんでした。
参考リンク:バーガーキング
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.