やほレンジャーとゆく谷保の商店街。ヒーローと一緒にパトロールしようぜ!
「やっほー!」という声が聞こえたら、彼らが現れた合図。地域愛では誰にも負けないローカルヒーローの登場だ。商店街さんぽという名の必殺技をその目に焼き付けよ!
やほレンジャーって何者!?
15年にわたって谷保の平和を守りつづけるヒーローたち。その正体は“二橋大学”の学生で、谷保の神様から力を授かって変身した姿(訳:学生と商店街が中心となって活動するNPO法人・くにたち富士見台人間環境キーステーションが生んだローカルキャラ)。街をパトロールしたり、フリーペーパー「やっほー」を配ったり、最近はアニメに登場するなど大活躍中!
北口商店会でテイクアウト三昧
駅前一帯に広がる谷保駅北口商店会には暮らしに寄り添う地域密着のお店が点在。おなかをすかせてそぞろ歩き、テイクアウトグルメにかぶりつけ!
北口商店会を守る! 「北口レッド」
エプロン&長靴の八百屋風ファッションがポイント! ホウレンソウの力が宿るほうれんソードで北口商店会を守る熱血リーダー。
肉のおおわだ
老舗精肉店のショーウインドーには、お手ごろ価格の揚げ物もずらり。「その日の気分で選んでもハズレがないですよ」という言葉どおりのバラエティーで、コロッケだけで4種類もあって迷っちゃう! 夕方には売り切れてしまうことが多いのでお早めに。
10:00~18:00(なくなり次第終了)、日休。
☎042-575-2933
国立ドイツ亭
テイクアウト専門のピザ店一番の自慢は手作りのブルスト(ソーセージ)。店主・田中圭介さんいわく「ナポリピザと比べると邪道ですが、おいしさ優先」という生地はパンに似た食感で食べ応えあり。
11:00~13:45LO・17:00〜22:00LO(土は~22:00LO、日は~21:00LOまで通し営業)、月・火休。
☎042-505-9322
むっさ21でよくばりショッピング
今日の食卓を彩るあれこれを買いにゆくなら、「むっさ21」の愛称でおなじみ、富士見台名店街へ。団地の一角に多彩な店が並んでいる。
むっさ21に元気を振りまく! 「むっさイエロー」
料理屋のおかみさんのような割烹着が似合う食いしん坊。はちみつステッキから繰り出すビームでむっさ21に元気を振りまいている。
PANADY(パナディ)
谷保の暮らしに欠かせない老舗の“町パン”で人気の塩パンは、旨味のあるフランスパン生地でバターもたっぷり、シンプルながらくせになる。白桃クリームをもちもちの生地で包んだ白桃大福パンなど工夫を凝らした新メニューが定期的に登場するから、つい毎日立ち寄ってチェックしたくなる。
9:00~19:00、日休。
☎042-576-3320
とれたの
店頭には国立市産の新鮮な野菜が山積み! 学生と地域住民が共同で運営する物産店&青果店で、販売する品は学生が話し合ってセレクトしているとか。国立薬膳カレーや採れたてはちみつなど地元の名物のほか、全国の特産品もよりどりみどりだ。
10:00~18:30(日は~16:30)、無休。
☎042-573-3444
国立ダイヤ街でいつもの一杯
魅力がぎゅっと詰まったアーケート街は探検気分で歩くのも楽しい。コーヒーを啜(すす)るもよし、一杯ひっかけるもよし!
ダイヤ街をさらに盛り上げる! 「ダイヤブルー」
電気店オマージュのつなぎを身につけたクールな頭脳派。南武線ならぬ南部扇が巻き起こす大旋風で、ダイヤ街をさらに盛り上げる!
宵待月
京都の喫茶店をイメージしたという大正ロマンの香りただよう店内で、コーヒーやお酒を味わえる。自家焙煎の豆をサイフォンで淹(い)れるスペシャリティコーヒーは絶品! 週末はミュージシャンによるライブも開催する。
12:00~17:30LO(土は~20:30LO、日はイベント営業)、火・木休(月は不定休)。
☎042-505-8068
よこタコ
「地元でお店をやりたくて」と話す谷保出身の横谷隆宏さんが2023年にオープンしたのは、タコ焼き居酒屋。焼き置きはせず、必ず焼きたてを提供するのがこだわりだ。お酒と相性抜群の塩マヨのほか、タコ焼きを卵で包んで焼いた変わり種のオムチーズタコ焼きも人気。
17:00~23:00、火休。
☎042-505-5785
取材・文=中村こより 撮影=原 幹和
『散歩の達人』2025年9月号より
中村こより
もの書き・もの描き
1993年東京生まれ、北海道育ち。中央線沿線に憧れて三鷹で暮らした後、坂のある街に憧れて現在は谷中在住。好きなものは凸凹地形、地図、路上観察、夕立。挑戦したいことは測量と東海道踏破。