犬の肉球をケアしないとどうなる?4つの悪影響やトラブルの可能性、適切なお手入れ方法までご紹介
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響
お散歩の後、肉球をゴシゴシ拭いていませんか?お散歩をする度に、手足を洗っていませんか?
清潔を保つことは大切なことなのですが、拭いたり洗ったりするだけでお手入れを終えていると、犬の肉球が傷ついたり荒れたりすることがあります。
乾いたタオルで肉球の汚れを拭き取った後、肉球の保湿をすることで、美しく健康的な肉球を保つことがでます。
肉球を濡れたタオルやウェットティッシュで拭いた後、または洗った後は、しっかりドライヤーで乾かした後で、肉球の保湿をしましょう。
手足や肉球を濡れたまま放置していると、犬の皮膚に常在する菌が繁殖し、皮膚病を引き起こしてしまうことがありますので注意しましょう。
1.ガチガチに硬い肉球になる
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響は、ガチガチに硬い肉球になることです。
子犬の頃の肉球って、みずみずしく潤っている触り心地で、とってもやわらかくてプニプニとしていますよね。
お散歩をするようになると、ややしっかりめの(硬さのある)肉球に変化はするものの、ツヤのある潤いと、ある程度のやわらかさは残るものです。
もしも愛犬の肉球がガチガチに硬い肉球になっているのであれば、ケア不足であると考えてよいと思います。
ホームセンターのペットコーナーで取り扱われている市販の肉球クリームでも十分なので、毎日の保湿ケアをしてみましょう。少しずつ硬さが取れていくと思います。
2.肉球がひび割れる
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響は、肉球がひび割れることです。
肉球がひび割れると、痛みが生じます。ここから肉球クリームだけで元の健康的な肉球の状態に戻すことは難しく、動物病院での治療が必要になる場合があります。
痛みが生じているため、お散歩を嫌がったり、歩行が困難になったりすることがあります。無理をして歩かせると、さらに肉球がひび割れを起こし、出血してしまう恐れがあります。
愛犬の肉球ひび割れが起きているときは、かかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
お散歩の後は肉球をよく確認し、出血していないかどうか見てあげましょう。傷口から細菌に感染すると、化膿したり爛れたり、悪化させてしまうことがありますので注意しましょう。
3.手足や首や腰の関節を痛める
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響は、手足や首や腰の関節を痛めることです。
ガチガチに硬くなった肉球では、肉球が持つクッションの役割を十分に果たすことができないことがあります。
ひび割れや出血によって痛みが生じている肉球では、かばって歩かなければならず、歩き方がおかしくなることで、関節に余計な負担を与えてしまうことがあります。
お散歩を楽しむ前に、まずは肉球を健康な状態へと戻すことを優先しましょう。関節に痛みや違和感、腫れなどが生じている場合には、そちらの治療も受けましょう。
4.肉球が角化症になる
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響は、肉球が角化症になることです。
古くなった皮膚が剥がれ落ちることなく溜まり続け、皮膚がどんどん分厚くなってしまうことを角化症と言います。
角化症は肉球の健康状態がかなりひどくなった状態であると言えます。今の状態から元の健康状態に戻すことは不可能に限りなく近いです。
肉球を保湿するためのケア用のクリームでは効果を得られません。ケアと言うよりは、治療が必要な状態であると言えます。
角化症は痛みを伴いません。そのため、放置されてしまうケースが多いです。しかし、肉球の役割を果たすことができず、肉球以外の部分に悪影響を及ぼす可能性があります。
愛犬の肉球が角化症になってしまうことがないよう、保湿クリームで日頃からケアをするようにしましょう。
まとめ
犬の肉球をケアしないと起こる悪影響を4つ解説しました。
✔ガチガチに硬い肉球になる
✔肉球がひび割れる
✔手足や首や腰の関節を痛める
✔肉球が角化症になる
我が家の愛犬たちは高齢ですが、今でも肉球のみずみずしさと弾力とやわらかさを維持し続けています。獣医さんが処方してくださる肉球の保湿クリームのおかげです。
朝起きたとき、お散歩の後、夜寝る前に塗るようにしています。たまにサボってしまうこともありますが、みなさんの愛犬の肉球の健康維持にも、保湿クリームでケアしてみてくださいね。
(獣医師監修:寺脇寛子)