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ここが“日本ワインの交差点”。『日本ワインフェスティバル花巻大迫』がつなぐ、風土と人。

まきまき花巻

ここが“日本ワインの交差点”。『日本ワインフェスティバル花巻大迫』がつなぐ、風土と人。

山に抱かれ、葡萄が香る町で。

花巻市大迫町で開催された「日本ワインフェスティバル花巻大迫2025」。

大迫交流活性化センター周辺を会場に、5月31日(土)〜6月1日(日)の2日間に渡り開催されました。

この「日本ワインフェスティバル」は2017年に始まり、今回で7回目の開催。

今年から入場無料となり、より気軽に楽しめるスタイルへとリニューアルされました。

ワイングラスは500円で販売。ワインはそれぞれのブースで直接支払います。

花巻大迫に集う、日本ワインの造り手。

大迫の商店街沿いに軒を連ねるワインブースには、国内48のワイナリーが出展し、約200銘柄の日本ワインが楽しめます。

出展ワイナリーは、岩手県内から15、北海道4、青森2、山形3、宮城5、東京2、新潟4、長野3、山梨5、秋田・福島・茨城・栃木・大分からは各1ワイナリー。北から南まで、日本各地の造り手が集いました。

高橋葡萄園(岩手県花巻市)

花巻市大迫町で、自家栽培・自家醸造にこだわるワイナリー「高橋葡萄園」。

イベント当日は、リースリング・リオンを9年間瓶熟成させた辛口の白ワイン「フロイデ2015」が人気を集めました。生き生きとした酸が魅力です。

大迫佐藤葡萄園(岩手県花巻市)

花巻市大迫町で、栽培から醸造まで手がけるドメーヌ・スタイルのワイナリー「大迫佐藤葡萄園」。

「山のペティアンロゼ2023」は、ツヴァイゲルトレーベとメルローを使った、イチゴやさくらんぼのような香りが広がる微発泡のロゼワイン。青空の下、風を感じながら飲むのにぴったりの1本です。

大迫佐藤葡萄園の佐藤直人さん

もんのすけ農園(岩手県花巻市)

花巻市南万丁目の田園と住宅地の中でワイナリーを営む「もんのすけ農園」。

「万丁目2024」は白ブドウ品種であるリースリング・リオンで造るオレンジワイン。リースリング・リオンの新しい表情が見えるユニークなスタイルで、果皮ごと醸したオレンジワインならではの渋みと複雑さが魅力です。

「万丁目2024」

アールペイザンワイナリー(岩手県花巻市)

花巻市幸田地区の美しい棚田や山々を見渡す丘の上にある「アールペイザンワイナリー」。

発売後に即完売となったレアな銘柄も。

アールペイザンワイナリーのブースでワインを提供する花巻市地域おこし協力隊の戸來真之さん

岩手くずまきワイン(岩手県葛巻町)

岩手県葛巻町にある、山ぶどうを主原料としたワイナリー「岩手くずまきワイン」。

山ブドウを使用した赤ワイン「蒼」は、タンニンのしっかりとした深みのある味わいが特徴。ワイン通で知られる俳優の辰巳琢郎さんが“モンゴルの「蒼い」草原を連想した”ということから命名され、ラベルの題字も辰巳さんが手掛けている珍しい1本です。

岩手くずまきワインの佐藤拓也さん

BookRoad 〜葡萄人〜(東京都台東区)

東京から出展のワイナリー「BookRoad 〜葡萄人〜」。

ハンバーガーのイラストが目を惹く「アジロン」は、瑞々しさが特徴の赤ワイン。気軽に楽しめるチャーミングな1本です。

花巻大迫、次代の一杯。

日本ワインフェスティバルの会場近くの「カフェねま〜る」では、会場では味わえない花巻・大迫のワインを提供。

大迫のブドウ農家・鈴木寛太さんが委託醸造で生産したワインなどをラインナップ。

2015年に東京から花巻市に移住し、地域おこし協力隊を経てぶどう農家に就農した鈴木寛太さん

日本ワインの魅力を深めるひととき。

イベントステージではフルート奏者・牧野詩織氏とSnowl Ensemble、チェロ奏者・五十嵐あさか氏による優雅なクラシックの生演奏が、会場に心地よい響きを添えました。

さらに、ワインコーディネーター・福井富士子氏による「日本ワインと岩手ワインのワイン講座」や、日本ワインのブラインドテイスティングコンテストも開催され、学びと発見に満ちた時間が来場者を魅了しました。

風土と人が重なり合う場所、花巻・大迫。

一杯のワインの向こうにある、土地と人に触れる時間。

この地で交差した思いと味わいが、やがて日本ワインの未来へとつながっていく――そんな予感を残して、日本ワインフェスティバルは静かに幕を閉じました。

48ワイナリーのすべてを味わうのは難しかったはず。けれど、そのひとつひとつに宿る“土地の個性”──テロワールに触れたことで、ワインの奥深さを感じたのではないでしょうか。

フェスティバルをきっかけに、これからの日常の中でもふと手に取る一本の日本ワインが、新たな出会いや感動につながりますように。

− 出展ワイナリー 一覧

<岩手>エーデルワイン、高橋葡萄園、亀ヶ森醸造所、アールペイザンワイナリー、大迫佐藤葡萄園、もんのすけ農園、自園自醸ワイン紫波、紫波サイダリー、神田葡萄園、㈱のだむら涼海の丘ワイナリー、㈱岩手くずまきワイン、ソーシャルファーム&ワイナリー、THREE PEAKS、KOTO ワイン盛岡、展勝地ワイナリー<北海道>はこだてわいん、北海道ワイン(おたるワイン)、NIKI Hills Winery、ドメーヌレゾン<青森>はちのへワイナリー、つがるワイナリー<秋田>小坂七滝ワイナリー<宮城>秋保ワイナリー、大﨑ワイナリー、南三陸ワイナリー、了美ヴィンヤード& ワイナリー、七ヶ浜ワイナリー<山形>月山トラヤワイナリー、タケダワイナリー、IKKA WINES(いにしえ)<福島>ワイナリー吾妻山麓<栃木>ココ・ファーム・ワイナリー<茨城>さかいまちファーム&ワイナリー<東京>BookRoad~葡蔵人~、東京ワイナリー<新潟>越後ワイナリー、カンティーナ・ジーオセット、ルサンクワイナリー、レスカルゴ<長野>のらのらふぁーむ&ワイナリー、楠わいなりー、Le Milieu<山梨>東晨洋酒㈱、サントネージュワイン㈱、シャトー勝沼、岩崎醸造(ホンジョーワイン)、ワインづくり研究所<大分>三和酒類(株) 安心院葡萄酒工房

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