グローブを筆に、自身と闘い続けるアート ── 鬼塚勝也さんの個展が開催!
元WBA世界スーパーフライ級王者・鬼塚勝也さんが、福岡県立美術館にて自身初となる美術館での個展「Good不動産スペシャル 鬼塚勝也 ファイティングアート展」を開催します。ボクシンググローブを絵筆にかえて、創作活動を続けて25年。リングの上とは異なる表現方法で、鬼塚さんが描き続けてきた世界を体感できる貴重な機会になります。
開催に先駆けて、鬼塚さんが運営するボクシングジム「SPANKY・K SACRED BOXING HALL」にてプレイベントが行われました。ジムの1階にはボクシングリングがあり、壁一面に鬼塚さんの作品がずらりと並びます。2階にはバーカウンターが設置され、そこにも作品が展示されており、仲間たちと作り上げたという空間が広がっていました。
本展で展示される作品のモチーフはすべて自分自身。よく見ると、彼の描く人物はボクシンググローブをはめ、頭には王冠をのせた作品も。これは、世界チャンピオンとしてのプライドと闘い続けてきた歴史の象徴だと分かります。
制作においては決められた時間はなく、衝動に駆られるままに筆を握るのだとか。毎日ドローイングを続ける中で、同じ線は二度と描けないと話してくれました。その力強いタッチからは、鬼塚さんの生き様と熱量がダイレクトに伝わってきます。
本展では、インクやマジックを使ったドローイング、コラージュ作品など、さまざまな技法を駆使した500点以上の作品が展示予定。サイズも0号から13号まで多岐にわたり、色彩豊かな世界観が広がります。鬼塚さんに「メインとなる作品は?」と尋ねると、「メインは全作品」と即答。闘いながら生きてきた鬼塚さんにとって、描くことは生きることそのもの。作品一つひとつに込められたエネルギーを感じ取ってほしいと語ってくれました。
「芸術を学んだわけではなく、闘いの中でやってきた。だからこそ、新しいパワーやエネルギーを感じてもらえる自信がある。観る人もきっと圧倒されて疲れると思うけど。でも、やり続けることで何かが生まれる。未来のある若い人たちが作品を観て、やってみたいと思ったり、何か気付くきっかけになればうれしい。」と美術館開催への想いも話してくれました。
そんな思いを込めて開催される「Good不動産スペシャル 鬼塚勝也 ファイティングアート展」。サブタイトルは、“弱いことはダメじゃない 弱いからこそ、強くなりたいと思う”。作品を目の前にすると、その意味が自然と伝わってくるはずです。エネルギッシュなアートが放つ熱量を、ぜひ会場で体感してください。
Good不動産スペシャル 鬼塚勝也 ファイティングアート展
弱いことはダメじゃない 弱いからこそ、強くなりたいと思う
●期間
2025/04/19(土)〜2025/05/25(日)●時間
10:00~18:00(入場は17:30まで)
●料金
一般1,200円(1,000円)、高大生800円(600円)、小中生以下無料
※( )内は前売料金、20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者1名及び、特定疾患医療受給者証・特定医療費(指定難病)受給者証の交付を受けている方は無料。
●イベント公式URL
https://www.tnc.co.jp/fightingart/
●会場福岡県立美術館