将来の成長へ誓い新た 愛川町で「十四歳立志式」
愛川町で学ぶ中学2年生が将来について考え、目標を持つきっかけにしてもらおうと、3月13日に「愛川町十四歳立志式」が町文化会館で行われた。
立志式は、かつて武士や貴族の男子が数え年で15歳になると成人に達したことを示す「元服」にちなみ、町が毎年開催している。今年で57回目を数える伝統の行事で、町によると県内で同様の行事を実施している自治体は他にないという。
式には町内3中学校の2年生316人が参加。佐藤照明教育長や大泉哲郎中学校長会会長、小野澤豊町長からの祝辞に耳を傾けた。その後、「わたしたちの誓い」と題した各校の生徒による発表動画を視聴し、生徒は真剣な面持ちで自分たちの誓いを振り返った。
第2部では、愛川町出身・在住で、2018年に日本人初の無補給単独歩行で南極点に到達した北極冒険家の荻田泰永さんが講演。クイズを交えながら自身の冒険談を語り、個性のあり方や今を大切に生きる考え方を生徒たちへ伝えた。
愛川東中学校の生徒は「荻田さんの講演を聞いて、自分の思っていることや行動に自信を持っていいんだと思え、色々なことに挑戦しないともったいないと感じた」と振り返った。