パラ水泳田中映伍選手 「応援する会」が発足 遠征費など活動サポート
茅ヶ崎市東海岸南在住のパラ水泳選手、田中映伍さん(20)=東洋大学3年生=の後援会がこのほど発足し、4月20日に茅ヶ崎市役所で発起会が開催された。
生まれつき両腕のない田中選手は、中学時代にパラ水泳を始めると国内トップ選手として活躍。昨夏のパリ・パラリンピックでは出場全種目で入賞し、50m背泳ぎと50mバタフライで自身が持つ日本記録を更新した。
こうした活躍を受けて、地元の海岸地区まちぢから協議会や自治会の関係者らが中心となって「田中映伍選手を応援する会」が発足することになった。これまでに個人・団体を合わせて100を超える会員が集まっているという。
4月20日に茅ヶ崎市役所分庁舎6階のコミュニティホールで開催された「発起会兼第1回激励会」には、会員のほか佐藤光茅ヶ崎市長、田中選手の母校である東海岸小学校、第一中学校の関係者らが出席。リラックスした雰囲気のなか、田中選手本人との交流が行われ、集まった会費から「海外大会への渡航費用などに」として活動資金が手渡された。
また会場では、田中選手が4月10日から12日まで静岡県で開催された「パラ水泳ワールドシリーズ」に出場し、50m背泳ぎと50mバタフライで、9月にシンガポールで開催される世界選手権への出場を決めたことなど、最近の戦績が報告された。
「次のロス大会で世界記録と金メダルを目指す」と意気込みを語った田中選手。事務局長を務める西村和明さん(東海岸南六丁目自治会会長)は「田中選手には自分を信じて、掲げた目標の達成を目指してほしい。地元として精一杯応援したい」と話している。
会員を募集中
会の活動期間は2028年までの予定で、年1回程度の激励会や報告会の開催を予定している。
入会希望の人は西村さん【携帯電話】090・7417・4508またはeigotanaka6@gmail.comへ。