Yahoo! JAPAN

相模原市×PXP 公共施設で実証実験 軽くて曲がる「太陽電池」

タウンニュース

締結式で太陽電池を持つ栗谷川代表取締役社長(左)と本村市長

まちのいたるところで発電--。こんな技術を普及させようと、相模原市は3月7日、軽くて曲がる次世代太陽電池を開発している株式会社PXP(緑区)と連携協定を締結した。公共施設などを活用し、従来型では難しいとされる場所にパネルを設置して国内では初となる実証実験に取り組むという。

株式会社PXPは、さがみはら産業創造センターを拠点に2020年から研究・開発を行っているスタートアップ企業。同社が手掛ける太陽電池は、薄い膜でも十分に太陽光を吸収できる「カルコパイライト」を使用したもので、軽くて曲げることができるのが最大の特徴。建物の壁面やアンテナ、トラックなどへの設置も可能で、敷地が限られる都市部でも導入できる。

「カルコパイライト型」の太陽電池を開発する企業は世界的にも数少なく、同社の製品は特に耐久性の面で優れているという。再生可能エネルギーの技術開発をめぐっては、政府が現在開発に注力しているのは「ペロブスカイト」で、「カルコパイライト」とは異なる波長の光を捉える。同社は2つを重ねることで幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する技術を開発している。

市と同社は▷次世代太陽電池を通じた脱炭素の普及・啓発▷公共施設などにおける実証実験▷脱炭素教育▷その他--の4項目で連携する。

今までにない場所で

実証実験は公共施設などで従来型のパネルの重さに耐えられない場所や曲面などでの実施を想定している。同社によると現時点では詳細は明かせないとした上で「壁などの今までに実験がされてきた場所ではなく、実現すれば国内初の対象物に設置する」という。発電の効果などが検証されれば生産工場は市内に作ることを検討している。

栗谷川悟代表取締役社長は「脱炭素化、再エネの導入は喫緊の課題。私たちの技術がお役に立てればと思っている。自治体と一緒に進めることは非常に大事」と話す。

市の担当者は「新しく、拡大フェーズにある市内企業と一緒にやっていけることが面白いと感じている。カルコパイライト型が市内で育って脱炭素が一気に進むといい」と話している。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 映画『女神降臨』Kōki,、渡邊圭祐、綱啓永が大阪降臨!3人で遊びに行きたい関西の人気スポットは!?【舞台挨拶レポ】

    anna(アンナ)
  2. 長野県渋温泉でオンリーワンをポリシーに打ち出した『湯本旅館』の新たな“泊食”スタイル

    さんたつ by 散歩の達人
  3. 3年ぶりのコラボが実現! 話題の「白い恋人チーズケーキ」をさっそく食べてみた!

    北海道Likers
  4. Chilli Beans.、モード学園 新テレビCMソング「tragedy」をリリース MVではメンバーが“欲しいもの”や“理想”が宙に吊るされた空間で演奏

    SPICE
  5. 帰りの会、3rd EP『雨が止んだら、それから』を配信リリース 「あめふり」のMV&新アーティスト写真も公開に

    SPICE
  6. 高嶺のなでしこ、5曲連続配信リリース第1弾「メランコリックハニー」とROUND 1のコラボキャンペーン開催決定!

    Pop’n’Roll
  7. 猫のおやつに似ているけど…絶対に与えてはいけない『魚の加工物』4選

    ねこちゃんホンポ
  8. 【Honeys】きれいめコーデにも使える!晩春おすすめの「優秀バッグ」5選

    4yuuu
  9. 【食べ放題ニュース】高コスパ「ステーキ食べ放題ランチビュッフェ」やるよ! でも期間が短すぎ! 急げっ…!!

    ウレぴあ総研
  10. ガンバレルーヤの恋の悩みは「蛙化現象」!老舗酒蔵の試飲コーナーで盛り上がる2人の恋バナ。

    na-na