住民 災害の知恵学ぶ 有識者の講演盛況
災害対策について学ぶ講演会「いざというときの備え〜災害対策のプロから話を聞こう〜」が2月15日に保土ケ谷公会堂で開催された。
この講演会は、防災の知識が豊富な区民らで構成される保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク(鈴木方規会長=くぬぎ台団地自治会会長)が住民の防災意識を高めようと企画。昨年1月1日に発生した能登半島地震をはじめとした大災害が近年各地で相次ぎ、保土ケ谷区内では大雨による帷子川や今井川の氾濫が懸念されている。
講演会は3部構成で実施。1部では、緑消防署の寺山洋司署長が保土ケ谷消防署の副署長を務めていた縁で登壇。「火災・今昔物語」と題し、火災の歴史や現代の火災予防について解説した。
2部では、元自衛官で防災コンサルティング会社「防災小町」の田上敬代表=人物風土記で紹介=が災害時に命を守るための具体的な方法を紹介。筋力低下や心身機能が低下する廃用症候群や誤嚥性肺炎など、避難所生活で起こりやすい病気の予防法を伝授し、参加者からの質疑応答にも対応した。田上代表は「誰もが被災者になり得る。そうなった時のことを想定しながら生活していただければ」と話した。
3部では、鈴木会長が地域住民同士の助け合いや防災訓練の重要性などを強調した。