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新国立劇場、美しくも儚い永遠のラブストーリー プッチーニの青春オペラ『ラ・ボエーム』を上演

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新国立劇場『ラ・ボエーム』より 

2025年10月1日(水)~ 10月11日(土)新国立劇場 オペラパレスにて、2025/2026 シーズンオペラ 開幕公演 ジャコモ・プッチーニ『ラ・ボエーム』が上演される。

新国立劇場オペラ「ラ・ボエーム」ダイジェスト映像 La Bohème-NNTT

『ラ・ボエーム』は、19世紀パリを舞台に、詩人ロドルフォとお針子ミミの純愛、そして明日の成功を夢見る若き芸術家たちの貧しくも自由な生活を描いた青春オペラ。ミュージカル『RENT』の原作としても有名で、夢を追い、一瞬一瞬を大切に生きる若者たちの物語だ。

新国立劇場『ラ・ボエーム』より         撮影:三枝近志

新国立劇場『ラ・ボエーム』より        撮影:三枝近志

クリスマス・イブのパリ、詩人ロドルフォが独り仕事をしていると、隣人のミミが灯りの火を貰いに現れ、二人はたちまち恋に落ちる。カルチェ・ラタンで恋を謳歌する若者たち。
2月の雪の日、ロドルフォは病のミミを救うため別れを決意。やがてミミが瀕死の状態で屋根裏部屋に運び込まれる。
「冷たき手を」「私の名はミミ」の名アリアによって綴られる第1幕のロドルフォとミミの出会いのシーンは、数あるオペラのラブシーンの中でも最も美しい、決定的名場面。華やかなパリ、カルチェ・ラタンの賑わいを描いた第2幕、雪の降りしきる中、別れを決意した恋人たちの美しくも悲しい四重唱、そして涙を禁じえないラストシーンと、見どころは枚挙にいとまがない。

新国立劇場『ラ・ボエーム』より        撮影:三枝近志

粟國淳の繊細な演出は、丁寧な心理描写で若者たちの夢と挫折の世界を対比し、感動を誘う。パリの街を俯瞰するような豪華な舞台も見どころ。永遠のラブストーリーとして不動の人気を誇る『ラ・ボエーム』は、常に“好きなオペラ”にランクインする鉄板の名作。夢を追い懸命に生きる若者たちの物語は、いつの時代も感動を呼び続けている。

新国立劇場『ラ・ボエーム』より        撮影:三枝近志

新国立劇場『ラ・ボエーム』より        撮影:三枝近志

ヒロインのミミには繊細で情感豊かな表現を得意とし、ドラマティックな役柄へも活躍を拡げるソプラノ、マリーナ・コスタ=ジャクソンが新国立劇場初登場。ロドルフォには輝かしい声で魅了するトップテノール、ルチアーノ・ガンチが、新国立劇場へは23年『シモン・ボッカネグラ』に続き出演。マルチェッロにはミラノ・スカラ座などで活躍するイタリアの実力派バリトン、マッシモ・カヴァレッティが出演。ムゼッタは、ベルカントやリリックの主要な役どころで活躍を続け、今年新国立劇場『カルメン』ミカエラ、高校生のためのオペラ鑑賞教室公演の蝶々夫人役でも絶賛を博した伊藤晴が出演する。指揮はイタリアの名匠パオロ・オルミが再登場となる。

マリーナ・コスタ=ジャクソン

ルチアーノ・ガンチ

マッシモ・カヴァレッティ

伊藤晴

世界中で愛される『ラ・ボエーム』は、初めてのオペラ鑑賞にもおすすめだ。

【あらすじ】
クリスマス・イブのパリ。若くて貧しい芸術家4人が住む屋根裏部屋で詩人ロドルフォが独り仕事をしていると、隣人のお針子ミミがロウソクの火を貰いに現れ、二人はたちまち恋に落ちる。画家マルチェッロも元恋人のムゼッタとよりを戻し、若者達は恋を謳歌する。2月の雪の日、ロドルフォは極貧の自分では胸を患うミミを救えない、と痛恨の別れを決意する。数か月後、ミミが瀕死の状態で屋根裏部屋に運び込まれるが…。

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