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【ライブレポート】SHISHAMO、3年ぶりのドリフェスで圧巻パフォーマンス!<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>

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SHISHAMO<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平

11月1日から3日まで、千葉・幕張メッセにてテレビ朝日主催の音楽ライブイベント「テレビ朝日ドリームフェスティバル2025」が開催された。
2日目となる11月2日にSHISHAMOが出演した。この記事では、同イベントのライブレポートをお届けする。


【写真】3年ぶりのドリフェスで圧巻パフォーマンスしたSHISHAMO(全17枚)

2026年6月13日・14日に開催されるワンマンライブ「SHISHAMO THE FINAL!!!」をもって活動を終了することを発表したSHISHAMO。

温かい拍手に包まれて、メンバーが登場。ライブは、宮崎朝子が叫んだ「ドリフェス!」のかけ声を合図にスタート。いきなりアッパーでキャッチーな『君と夏フェス』が走り出したとたん、場内中が熱く沸いた。彼女たちは、この場を暑い熱い夏景色に染め上げ、一緒に眩しい青春を描こうと誘いかけてきた。場内中に、夏のひまわり以上にキラキラした笑顔の花が咲いていたのも印象的だった。

SHISHAMO<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平

「おかしいなわたしたち恋人同士なのに~」と宮崎朝子が愛らしい声で『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』を歌いだした。その声へ導かれるように、演奏が輝きを放って駆けだした。気持ちが弾みだす。いや、始まったときからずっと弾んでいた心が、ますます浮き足立つように感じていた。ときにアンニュイな表情も見せながら。でも、ときめいた恋心に、同じように胸を弾ませて触れていた。終盤、憂いを持った演奏へと変わるところに、深い深い乙女心も覚えていた。

SHISHAMOが「ドリフェス」に出るのは3年ぶり、3度目とMCで語っていた。

次に披露したのが新曲の『運命と呼んでもいいですか』。クリーンなギターの音色に乗せて、「きっと身軽になるでしょう 幸せが邪魔になって~そんなものを運命と呼んでもいいですか?」と宮崎朝子が弾き語りで歌い始めた。そこへ松岡彩のベースの音色が優しく寄り添いだす。吉川美冴貴のドラムの演奏が重なるのを合図に、楽曲はゆったりと、でも、大きなうねりを描きだした。宮崎朝子の物憂げな歌声へ導かれるように進む演奏なのが印象的だ。空間を生かしたシンプルな演奏だからこそ、歌詞に込めた想いが、より感情的に胸に届く。だから、その歌声をずっと心で追いかけていた。曲が進むにつれ、感情が大きく揺れ動く。その動きに合わせて、歌声や演奏もエモーショナルさを増していた。3人のコーラスが、美しいハーモニーを描いていた様も印象的だった。

SHISHAMO<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平

ドラムロールを合図に、ミドルメロウな歌と演奏が流れだした。宮崎朝子は胸の内に抱いたもどかしい想いを零すように『ハッピーエンド』を歌っていた。そんな乙女の心模様へ演奏が寄り添う。「これ以上好きになったらどうなっちゃうのか」と、好きだからこそ抱く感情を、宮崎朝子は心の声を漏らすように歌っていた。とてもグルーヴィーな演奏だからこそ、宮崎朝子の歌に込めた想いが、深い惑いを持って響いていた。もどかしくも切ない恋心に、同じように想いを重ねて聴いていた人たちもきっと多かっただろうか。場内中の人たちが、その歌声と演奏にじっと耳と心を傾けていた。

ここからさらにテンションを上げようと、SHISHAMOはアグレッシブなギターのリフも印象深い、躍動した『最高速度』をぶつけてきた。力強くエネルギッシュな歌声と演奏に刺激を受けて、気持ちが熱く騒ぎだす。疾走する楽曲の中にも、巧みに緩急のある表情を付けながら演奏は突き進む。3人とも攻めた感情のモードで。でも、しっかりと揺れる心の動きに合わせた演奏を届けていた。

ザクザクッとしたギターの音が響き渡る。続く『狙うは君のど真ん中』でも、疾走する演奏へ、3人はさらにエモーショナルな追い風を吹かせるように歌い奏でていた。曲が進むごとに激しさと熱が増していく歌声も印象的だ。途中には、ワイルドに攻めたプレイも披露。演奏がエモさをどんどん増す様に、歌声にコーラスが重なるごとに、気持ちが熱くなる。まさに、沸き立つ感情のど真ん中にぶっ刺さる楽曲だ。

SHISHAMO<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平

シャキシャキッと切れ味の良いギターのリフを合図に楽曲がスタート。場内中から熱いクラップも響きだす。軽快に駆ける『明日も』の上で、宮崎朝子が甘い声も魅力に、愛らしく歌う姿が印象的だ。軽やかに跳ねた演奏に身を委ねていると、一緒に心も身体も弾みだす。気づいたら場内中からたくさんの手が上がり、演奏に合わせて大きく揺れていた。この曲に触れていると、ちっぽけなことなどすべて吹き飛ばし、スカッと晴れやかな気分で明日へ向き合っていける。それが嬉しかった。さぁ、跳ねた演奏に乗せて、いろんな不安など彼方へ吹き飛ばしてしまえ。そして、一緒に明日へ向かって走ろうよ。

TEXT:長澤智典

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