電子レンジで発酵促進!お手軽バンズのレシピと作業ポイント
初心者でも作りやすい!ふかふか自家製バンズ
パン作りはむずかしく思われがちですが、バンズは簡単に自宅で手作りできます。生地を念入りにこねて弾力のある食感を出したり、長時間発酵させて小麦粉の旨味を引き出したりする必要がなく、作業時間30分程度で作れますよ。
筆者は焼きたてのバンズで牛肉100%のパティを挟む食べ方がお気に入りです。ほんのり甘く歯切れの良いバンズが牛肉の旨味を引き立て、絶品ハンバーガーが堪能できます。
ふかふかほんのり甘い。自家製バンズのレシピ
調理時間:30分
発酵させる時間は含みません
保存期間:冷凍で2週間
さっくり噛み切れてほんのり甘いバンズのレシピをご紹介します。つやつやの香ばしい表面と、ふかふか生地の食感がハンバーガーにぴったりなバンズです。電子レンジを活用してドライイーストが活動しやすい温度に調整し、短時間で発酵させるのがポイント。材料を加えるタイミングを意識して作ってみてください。
材料(4個分)
生地
強力粉:220g
砂糖:20g
塩:3g
ドライイースト:3g
牛乳:60cc
水:60cc
溶き卵:30g
サラダ油:20g
トッピング
溶き卵:約20g
コツ・ポイント
牛乳と水を温めてドライイーストが活動しやすい温度にする
ドライイーストと砂糖は同時に入れて発酵しやすい環境を作る
発酵を抑制する塩は最後に加える
生地がなめらかになるまで握りつぶすようにこねる
電子レンジで加熱して生地温度を上げ、短時間で発酵させる
作り方
牛乳と水を電子レンジで加熱する
牛乳と水を大きめの耐熱ボウルに入れ、電子レンジ500Wで30秒ほど加熱します。指を入れてみて人肌程度(35~38℃)になっていることを確認します。ぬるい場合は追加で10秒加熱し、熱い場合はしばらく置いて冷まします。
砂糖とドライイーストを混ぜる
砂糖とドライイーストを加えてスプーンでぐるぐる混ぜます。ドライイーストは完全に溶けなくても問題ありません。ドライイーストと砂糖を合わせると発酵が活発になります。
強力粉を3回に分けて加える
強力粉を3回に分けて加えて混ぜます。最後の1/3量を加えたあとは、さっと混ぜて粉気が残る程度で次の工程にすすみます。
溶き卵、サラダ油、塩を加える
溶き卵(生地用)、サラダ油、塩を一度に加え、スプーンでぐるぐる混ぜます。
手でこねる
ボウルの中で生地を握り、グーとパーの動作を繰り返してこねます。生地がなめらかになるまで1分ほどこねます。
電子レンジで2回に分けて加熱する
ラップをして電子レンジ500Wで20秒、もしくは600Wで15秒ほど加熱します。電子レンジで温めると生地の温度が上がり、発酵がすすみやすくなります。加熱時間が長いと生地に熱が入る可能性があるため、2回に分けて加熱します。
スプーンで生地を外側から中心に寄せるように一周します。
再度ラップをして電子レンジ500Wで20秒、もしくは600Wで15秒ほど加熱します。
しばらく室温に置く
ラップをしたまま室温で5~10分放置します。生地がふんわり膨らんできます。
4等分にして丸める
生地を作業台に出します。強力粉(分量外)を適量手につけ、生地をやさしく押さえて空気を抜き、4等分に切り分けます。
生地の表面が張るように、90度ずつ向きを変えながら3~4回折りたたんで丸めます。
生地のとじ目をしっかり指でつまんでなじませます。
クッキングシートの上に並べる
生地のとじ目を下にしてをクッキングシートの上に並べます。最終発酵と焼く工程で膨らむため、間隔をあけて並べます。
オーブンを予熱する
オーブンを200℃に予熱します。
膨らむまで室温で置く
かたく絞った濡れ布巾をかぶせ、生地がひとまわり大きく膨らむまで5~15分置きます。
※室温が低い冬場は、平皿にクッキングシートと生地をのせ、かたく絞った濡れ布巾をかけて電子レンジ500Wで10~15秒加熱してから室温に置きます。
強力粉(分量外)をつけた指で生地をそっと押し、跡が薄く残るやわらかさを発酵完了の目安にします。弾力が強く指が押し返される場合は発酵不足です。
生地に溶き卵を塗る
生地表面に溶き卵(トッピング)を塗ります。ハケがない場合はクッキングシートを小さく切って溶き卵を浸し、生地表面をなでるように塗ります。
お好みで白いりごま(分量外)を適量散らします。
オーブンで焼く
200℃に予熱したオーブンで、こんがり焼き色がつくまで13~15分焼きます。
バンズが冷めてから切る
バンズが焼けたらオーブンから取り出し、室温で粗熱がとれるまで冷まします。冷めたら横半部に切って完成です。熱いうちに切るとやわらかくて切りにくく、断面がボロボロになりやすいです。
よくある質問
硬くなってしまいました。原因は何ですか?
電子レンジで加熱する際に水分が飛んでいる、発酵中に生地が乾燥する、生地を丸める際に使う打ち粉(強力粉)が多い、などの原因が考えられます。電子レンジで生地を加熱する際は必ずラップをかける、発酵中はかたく絞った濡れ布巾をかける、打ち粉は使いすぎない、など工程ごとのポイントをおさえましょう。
大きさを均一にするためのコツはありますか?
大きさを均一にしたい場合は、分割後に生地を計量しましょう。手で生地を押して丸く伸ばしてから、カードや包丁で十字に切って4分割します。生地をひつずつ計量し、重い生地を少量切り取って軽い生地に合わせ、4つの重量を同程度にしてください。
自家製バンズの一部が焦げてしまいました。
オーブンに入れて10分経ってから天板の奥と手間を入れ替えると、焼きムラができにくいです。焦げた部分を隠したい場合は、スライスチーズをかわいい型で抜き、バンズにのせてカバーしましょう。焦げ部分を手作りならではの味としてそのまま楽しむのもおすすめです。
自家製バンズは保存できますか?
冷凍で2週間ほど保存可能です。当日中に食べない場合はひとつずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍してください。解凍する際は、冷凍庫から取り出してラップに包んだまま常温で10~30分置いて自然解凍し、アルミホイルで包んでトースターで2~3分加熱するか、フライパンで断面を下にして焼きましょう。
何を挟んだらいいですか?
牛ひき肉と塩を混ぜて焼いたパティ、焼きトマトやレタスなどの野菜がおすすめです。パティにとろけるチーズやブルーチーズをのせて余熱で溶かすと、より本格的な雰囲気に仕上がります。とんかつや唐揚げ、目玉焼きなども合いますよ。
自家製バンズで絶品ハンバーガーを作りましょう
電子レンジを活用して短時間でバンズを焼き、絶品ハンバーガーを手作りしましょう。1分こねるだけでふわふわの食感に仕上がるため、短時間で本格的なパン作りを楽しみたい方にもおすすめですよ。
専用の型なしで焼け、幅広い具材と合うのも特徴。ハンバーグやポテトサラダ、ベーコンなど、冷蔵庫にある料理や食材を挟んで、オリジナルのハンバーガーを作るのも楽しそうですね。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:BBC