みんなが探した!住みたい街ランキング2025
2024年にLIFULL HOME'Sに掲載された物件の問合せ数から算出した"実際に探されている”街・駅、行政区・自治体のランキングです。借りて住みたい街は賃貸物件の順位、買って住みたい街は購入物件の順位です。
住みたい街ランキング2025【首都圏版】
“借りて”は都心回帰が鮮明&「葛西」が初のトップ “買って”は6年連続の「勝どき」
借りて住みたい街1位は葛西!
2025年借りて住みたい街ランキング首都圏版は、賃貸ユーザーの支持が厚い「葛西」が初の1位に輝きました。コロナ禍から本格的に市場が回復した2024年は、特に若年層単身者の都心回帰が鮮明で、東京都の駅がベスト10のうち6駅を占めています。もっとも「八王子」や「三鷹」など郊外に位置する駅が中心で、現状は都心回帰の端緒についたという印象です。2位は前回まで4年連続トップだった、郊外化の象徴「本厚木」、3位も同じく郊外でも東京都心方面へのアクセスが良い「大宮」でした。
買って住みたい街1位は勝どき!
一方、買って住みたい街ランキングの1位は6年連続して「勝どき」が獲得、根強いニーズは今回も変わりませんでした。東京23区での新築マンション価格は平均で1億円を突破しており、そのなかで比較的安価に感じられる「勝どき」の物件には依然として高い関心が集まっています。ただし、2位は「八王子」、3位は「大宮」で、ベスト10の顔ぶれでも東京都は4駅にとどまっていることから、物件価格高騰の影響を受けて実需層は周辺3県での購入を前提に検討していることがわかります。
住みたい街ランキング2025【近畿圏版】
“借りて”は「江坂」と「出町柳」が接戦 “買って”は「姫路」が3年連続の戴冠
借りて住みたい街1位は江坂!
2025年借りて住みたい街ランキング近畿圏版は、僅差で「江坂」が1位に返り咲きました。2位は「出町柳」、3位は「三ノ宮」です。ここ数年「江坂」と「三ノ宮」に京都中心部の「出町柳」が加わる“三つ巴”が続いており、今回もこの3強がベスト3を独占して賃貸ユーザーの強い支持を得ていることがわかります。それぞれ大阪、京都、神戸の中心地であり、交通利便性と生活利便性が共に極めて高く、賃料水準が高くても常にニーズと人気を分け合っています。
買って住みたい街1位は姫路!
一方、買って住みたい街ランキングはインバウンド需要の高まりや観光産業を中心に活性化する「姫路」が3年連続して1位を獲得。一戸建てに加えてマンション需要も高まり、順調に支持を集めています。2位には「天王寺」、3位にも「堺筋本町」がランクインし、大阪市中心部でのコンスタントなマンション開発が居住ニーズを牽引している状況が浮き彫りになっています。ほかにも「谷町六丁目」「谷町四丁目」などもベスト10にランクインしており、価格上昇局面でも、利便性が高く資産性にも期待できる大阪市中心部での需要は堅調です。
住みたい街ランキング2025【中部圏版】
「岐阜」「岡崎」「豊橋」の名古屋衛星都市が“借りて”ベスト3独占 “買って”も「岐阜」で2冠達成
借りて住みたい街1位は岐阜!
2025年借りて住みたい街ランキング中部圏版は、名古屋市内ではなく1位に「岐阜」、2位「岡崎」、3位「豊橋」の順で名古屋通勤圏の“衛星都市”がベスト3を独占しました。これは2022年に続いて2度目のことで、名古屋市内の駅は「藤が丘」の4位が最高となっており、利便性を優先するのか、それとも賃料を重視して選択するのかという賃貸ユーザーの“意向の二極化”が鮮明になっています。また2位の「岡崎」、3位の「豊橋」は地元のニーズもあって根強い人気を獲得しています。
買って住みたい街1位は岐阜!
一方、買って住みたい街ランキングも「岐阜」が2年連続して1位に輝き、“買って”と“借りて”の2冠を初めて達成しました。また「岐阜」とは徒歩5分ほどの「名鉄岐阜」も7位にランクインしており、価格水準と交通利便性のバランスを背景とした購入希望者の“岐阜人気”が極めて高いことが明らかになっています。2位は春日井市の「高蔵寺」で、3位は“借りて”でも3位の「豊橋」となり、名古屋市内での住宅価格高騰を背景に、首都圏と同様に住宅購入ニーズの郊外化が顕著です。
住みたい街ランキング2025【九州圏版】
“借りて”は8年連続「博多」で盤石の強さ “買って”も「西新」「博多」「竹下」の福岡中心部独占
借りて住みたい街1位は博多!
2025年借りて住みたい街ランキング九州圏版は「博多」が8年連続して1位を達成、例年通り2位以下に大差をつけています。乗り入れ7路線と圧倒的な交通利便性の高さを誇り、駅周辺に多数の賃貸物件があることから、今後も1位を譲ることはないでしょう。福岡に本社・支社を置く多くの企業が駅周辺に集中しており、賃貸ニーズが極めて高く維持されています。2位は「西鉄平尾」、3位は「高宮」といずれも西鉄天神大牟田線の駅が上位にランクインし、福岡市内での利便性と賃料水準のバランスが良好な職住近接エリアが支持されています。
買って住みたい街1位は西新!
一方、買って住みたい街ランキングは人気の高い福岡市地下鉄空港線の「西新」が初めて1位を獲得しました。「西新」はマンション開発の影響で前回2位に浮上し、今回は「博多」を逆転しての1位と、コンスタントなマンション開発によって購入希望者の居住ニーズが高まっていることが明らかです。2位は“借りて”1位の「博多」、3位は「ららぽーと福岡」最寄り駅の「竹下」が前回34位から急浮上しています。
調査概要
買って住みたい・借りて住みたい街ランキング
対象期間
2024年1月1日 ~ 2024年11月30日
対象者
LIFULL HOME'S ユーザー
首都圏は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県 近畿圏は大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、 滋賀県、 和歌山県 中部圏は愛知県、三重県、岐阜県 九州圏は福岡県を対象とした
集計方法
LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅、行政区・自治体をそれぞれ集計
分析
LIFULL HOME’S 総研過去の住みたい街ランキング
この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。