藤枝MYFC、黒星スタート。中川創主将と新加入の松木&金子のコメント…「結果がすべて」「数字残さないと意味がない」
藤枝MYFCはホームで徳島ヴォルティスに0-2で敗れ、黒星発進となりました。開始からハイプレスでボールを奪い、金子翔太選手、松木駿之介選手を軸に決定機をつくりましたがゴールを割れず、後半は相手に少ない好機を決められました。FC今治との次節で必勝を誓います。
DF中川創「納得できる結果ではない」
ー試合を終えて。
結果が全てです。0-2という形で点も取れなかったですし、ホーム開幕戦で負けてしまったのがすごく残念です。
ーうまくいった部分、いかなかった部分は。
前半は自分たちの狙っていたいい形のビルドアップがあったんですが、それを継続できなかったことと、惜しいチャンスを決めきれませんでした。相手は決定機をしっかり決めてきたことが勝敗を分けたと思います。
ーキャンプからの積み重ねは出せたか?
納得はしていないです。しっかりボールをつなごうという状況の中で、うまくビルドアップができない時間帯もありましたし、シンプルなミスをなくそうとやってきましたが、ミスからカウンターを食らう場面もありました。1失点目もミスから生まれたものです。成果を出せた部分はありますが、納得できる内容ではなかったです。
ーキャプテンとして立った藤枝総合のピッチ。特別な思いは。
昨年も何度かキャプテンマークを巻かせてもらっていました。キャプテンという役職ですがピッチ上では全員が自立しないといけないと思うので特別に気負うことはなかったです。ただ、多くのお客さんが入ってくれたので勝てなかったことは申し訳ないです。
ー昨季は開幕から波に乗れなかった。改善点は。
須藤監督も試合後に言っていましたが、悪い流れを断ち切ることが必要です。それはゲームの中でもそうですが、勝てない時に割り切って勝ちに近づいていけるかが大事です。昨年、自分たちはそういう場面で何度も何度も悔しい思いをしてきました。来週の試合に向けて強度であったり、求めるものの基準をもう1段階上げていかなければいけないと思います。
ー今、断ち切らなければならないものは。
ミスが連続で続いてしまう場面です。相手ははっきりクリアするところはクリアしてましたし、危ない場面でははっきりプレーしていました。自分たちはそこでピンチを招いていたので、うまくいかない時間帯ははっきりプレーするということも必要だと、見極めないといけないです。それを発信するのも自分の役目なので、もっとチームに伝えるべきだったと反省しています。
ー流れが傾きかけたところで断ち切られた場面もあった。
結果が全ての世界ではありますが、いいシーンもあったと思います。いいプレーが生まれて自分たちのリズムになりかけた時もあったので、その時間帯をどれだけ長くできるか、そこでゴールを奪えるかが肝だと思います。リズムが行ったり来たりする中で、どれだけ主導権を握れるかが非常に重要だと感じましたが、昨年よりは成長できている部分だと思います。
FW松木駿之介「ダサい姿は見せられない」
ー持ち味は出して、いい場面もあった。
一つチャンスがあったので、そこで決めきれなかったことが全てです。それが結果にも響いたと思います。決めきるストライカーがいてこそサッカーは勝利を呼び込めると思うので自分の責任だと感じています。チームが勝って、サポーターと一緒に喜び合えるように点を取らなければいけないと感じました。
ー金子選手と好連係だった。
いい距離感でプレーできていますし、キャンプから通じてもいい感触で開幕を迎えられました。ただ、自分にはもっとチャンスを作り出す力があると思っているので、まだ全然出せていないです。
ーGKへのプレスでボールを引っかける場面もあった。
それをゴールにつなげるところまでいきたいです。チームの取り組みがショートカウンター、カウンタープレスで、ボールを奪いきって相手が守備ブロックを固める前に仕留めるということで、あのような形をもっと多く作りたいですし、そのための守備スイッチを入れたいです。
ーチェイシングにスタンドも盛り上がった。
藤枝のFWは守備も攻撃もすごいよねと、リーグの中で示せるようにやっていきたいです。連係面でも、日ごろうまくいっているシチュエーションを試合の中でどう出すか、今日はつながりが少し弱かったのでもっと精度を上げていきたいと思います。見に来てくれたサポーターにダサい姿は見せられないので。
MF金子翔太「結果を残す。そこから逃げない」
ーいい形でチャンスを演出する場面が多かった。
結果が全てだと思います。前半にいい形はいくつかありましたけど、結果が伴わなかったのでいいサッカーをやっていた、いい前半だったという反省は違うかなと思います。プレータイムは60分くらいでしたけど、ゴール、アシストにこだわらないといけません。
藤枝はいいサッカーをしていても負けるという昨年からの流れを聞いていましたが、まさにこういう試合です。試合巧者の徳島に0-2で負けるというのは力不足ですし、数字を残さないとこのクラブに来た意味がないと思っています。交代後に自分のプレーを振り返ってもまだ全然足りなかったというのはあります。
ーピッチコンディションが悪い中でどんなプレーを意識したか。
できるプレーとできないプレーを少し考えなければいけませんでした。バイタルエリアで受けて自分でシュートを打つ、剝がしにいくことを選択したかったですが、そこでボールが跳ねたり、運べないと分かっていたのでラストパスという形になりました。
この環境は変わらないので、どんな形であれゴールを割にいかなければいかないと思います。ゴール付近のクオリティーはまだまだ物足りないです。今日も出来は悪くなかったかもしれませんが、やはり上にいく選手、結果を残す選手はプラスアルファで数字を残すので、そこから逃げずに次の今治戦で数字を残して、チームを勝たせられるようにやっていきたいと思います。
ー1トップの松木選手といい連係があった。感触を。
1トップの選手が得点を取ったり、シュートチャンスが多くなるのはシャドーの選手の力量だと思っています。松木選手が多くシュートを打てている時は、チームも自身もいい状態にあるのかなと思います。
マイク(松木)、廉(浅倉)とは試合後に「もっといいコンビネーションで、俺らがゴールを割らせることにこだわってやらないといけない」と話しました。
ーシマブク選手ともいいコンビネーションだった。
大曽根選手と組むことが多かったです。今日はシマブク選手がガンガン仕掛けにいく中で少し良さを引き出せたとは思いますが、もっと連係を高めていきたいです。
ー守備ではハイプレス、カウンタープレスを表現できていたと思うが。
おそらく相手はもう少しつなぎたかったのかなというのはありますが、ピッチ状況を見て長いボールで対応していたので、どこまでハイプレスが成功していたかは判断が難しいところです。
今後は確実に分析されると思いますし、今治もスカウティングがうまいチームだと聞いています。途中から相手は5バックに変わりました。自分はピッチにいなかったんですが、どこが空いているかを全員が頭に入れてプレーしないと今日のように停滞する時間帯が生まれてしまいます。
失点後に関しても、いい時間帯が長い中でカウンターで失点して、流れが悪くなって2失点目を食らうというのはサッカーでは起こり得るんですが、チームとしては起こしてはいけないミスなのでいい教訓にしなければいけません。
開幕戦に懸けていたのでこの敗戦はすごく痛いですが、チームがこれから上に行くのか、下に行くのか、自分も強い覚悟を持って次節に臨みたいです。