“侵入後”の想定も大事だった!「強盗事件」に備えて今からできる“3つの対策”
闇バイトによる強盗事件が多発し、「もし入られてしまったら……」と不安になっている方も多いと思います。防犯研究の専門家である山田恭司さんによると、侵入されてしまったときのことを想定した対策も非常に重要になるとのこと。今回は、「備えておきたい3つのこと」を教えていただきました。
教えてくれたのは……山田恭司さん
旭化成ホームズ株式会社 LONGLIFE総合研究所 主任研究員。一級建築士、防犯設備士の資格を保持している。
「音に気付き」「部屋に鍵をして」「110番通報する」の3つを考えた対策を
最近は素人の闇バイトが複数人で行う「匿名・流動型犯罪グループ」による強盗が話題となっています。そのため、強盗に侵入されたときのことを想定した対策も命を守るために重要なのだと、山田さんはおっしゃいます。
山田さんによると、以下の3つのことを意識した防犯対策をするとよいのだそうです。
・「音に自分が気付き」
・「部屋に鍵をして」
・「110番通報する」
強盗に入られたときに備えて知っておきたい「3つの対策」
前述の「3つのこと」について具体的にどうしたらいいのか、詳しく教えていただきました。
1.音を出す対策をしておき、音に気付く
山田さん「侵入者を入らせないためには、窓を防犯ガラスで強化して侵入までの時間を稼ぎ、音を出させ続け、ご自分が異常に気付くことが重要です。ガラス交換が難しい場合は防犯フィルムや大音量センサーを併用して対策をします。センサーにはガラスが割れる音を検知して鳴る“ガラス破壊センサー”や、ドアや窓が開いたらマグネットが離れて鳴る仕組みの“磁気センサー”があります。
窓の数に応じた費用が発生し、誤検知の確認を行う必要はありますが、開口部の強化が難しい窓や玄関の対策として検討してもよいでしょう。数千円で購入できるものも販売されています。インターネットなどで調べて、ご自宅に合った製品を取り入れることも対策のひとつです。」
2.部屋に鍵をかける
山田さん「音に気づいたときには、部屋に鍵をかけて避難します。部屋に鍵がない方も多いと思いますが、後付けの鍵が販売されていますので、寝室等に取りつけておくとよいでしょう。」
3.通報する
山田さん「部屋に避難したら警察に通報します。緊急時にはパニックになる可能性もあるので、自力で通報すると考えるよりも、警備会社システムに加入しているほうが安心です。加入していれば、何らかの異常があったときには自動的に発報され、その信号を受けて警備員が現場に駆けつけます。通常であれば10分前後で到着できるケースが多いようです。10分程度持ちこたえられれば、侵入者と遭遇せずに済む可能性が高まると思います。」
まずは自分や家族の身を守ることが最優先です。もしものために、万全な対策をとっておきましょう。
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shukana/webライター