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ただアート鑑賞するだけでなく、さまざまな体験ができるミュージアム。オープンしたばかりの話題の施設や期間限定の展覧会など、今行きたいユニークな体験型ミュージアムをご紹介します。

駅から2分の宇宙旅行体験スポット！

2024年11月にオープンした「Space Travelium TeNQ」（スペーストラベリウムテンキュー）があるのは、水道橋駅すぐそばの東京ドームシティ内。宇宙にまつわるさまざまな展示やVR体験を楽しめる、“宇宙旅行”がテーマの施設です。
まずはスペースターミナルをイメージしたという展示エリア。宇宙の香りや実物の隕石、宇宙食などなど、ユニークな展示で宇宙のアレコレを学びます。

“TeNQ式！宇宙旅行ツアー診断”のパネルでは、おすすめの宇宙旅行ツアーを診断することも可能。「感受性が豊かなあなたには…月旅行。ツアー参考価格は100～1000億円。片道3日、往復1週間……」など、宇宙旅行のプランが書かれています。

おすすめツアーが分かったら、展示スペースにあるカードを集めて、自分だけの宇宙トラベルブックをカスタムしましょう。好みの宇宙食や移動手段、持っていきたいアイテムなどのカードを選んで、宇宙旅行の準備完了です！

ハイライトはリアルな宇宙旅行ができるVR体験

こちらの施設でぜひ体験してほしいのが、未来の宇宙旅行を体感できるVR（バーチャル・リアリティ）。専用のゴーグルを装着し、360°の仮想空間が作り出す“月旅行”を体験できます。着席型ではなく、自由にエリア内を歩き回れるので、実際に仮想空間の中に迷い込んだような、リアルな体験ができるんです。

VR体験はロケットに乗り込むところからスタートです。地球を遙か下に見下ろしながら宇宙へ旅立つ場面は、リアルすぎて足がすくむほど！ 月面に到着したら、歩き回って記念写真を撮影したり、天体ショーを眺めたり。実際に月に旅行ができるようになったら、こんな感じかなとワクワクが止まりません。最後は美しい月面日食を眺めながら地球へ帰還します。

VR体験のあとは、月旅行の余韻を楽しみながらラウンジでひと休みしましょう。LOUNGE Q は、美しい星空や星雲が壁一面に投影されたイマーシブ空間。その一角にあるTeNQ CAFE 138では、宇宙がテーマのメニューも楽しめます。

企画展示エリアでは、宇宙にまつわるさまざまなトピックスを紹介しています。5月24 日（土）からは、新江ノ島水族館とコラボした企画展がスタート。海を漂う“プランクトン”の海中世界をメインに、銀河を写し取ったかのようなクラゲ、宇宙の美しさにも似た放散虫の世界、宇宙と地球をイメージしたアクアテラリウム水槽など、宇宙×海中世界をテーマとした展示が展開される予定です。

施設概要

■Space Travelium TeNQ
所在地：東京都文京区後楽1-3-61 黄色いビル6F
アクセス：JR水道橋駅西口から徒歩2分
営業時間：11:00～21:00（最終入館20:00）、土・日曜・祝日は10:00～
定休日：なし（整備休館あり）
入場料：【一般】平日2500円、土日祝･特定日3000円　他
公式サイト：https://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/
お問い合わせ：03-5800-9999（東京ドームシティ わくわくダイヤル）
※7歳未満のお子様、VR利用規約の記載内容に該当する方はVRコンテンツをご体験いただけません。

学んで味わう、お茶がテーマの複合型施設

2024年5月にオープンしたばかりの「お茶の文化創造博物館」と「お～いお茶ミュージアム」は、旧新橋停車場の駅舎内にある複合型の博物館。“お～いお茶”で有名な伊藤園が手掛ける、お茶がテーマのミュージアムです。
お茶の文化創造博物館では、日本における喫茶習慣の変遷を紹介。平安時代から現在までの飲み方や淹れ方、江戸時代の茶道具や茶運び人形、明治時代の駅弁＆汽車土瓶、蘭字（茶箱のラベル）など、さまざまな展示でお茶にまつわる文化を学ぶことができます。

お茶尽くしの和カフェで一服！も忘れずに

お～いお茶ミュージアムは、お茶の文化創造博物館に併設の無料エリアです。“お～いお茶”の歴史のほかに、茶畑から製品完成までの工程、茶殻の活用、各時代のテレビコマーシャルなどを紹介しています。
“お～いお茶”といえば、毎年新俳句大賞を行っており、入賞作がラベルに掲載されていますよね（佳作特別賞までの入賞作品1000句）。こちらでは、自分で作った俳句をシールに印刷することができる端末も！ 俳人の夏井いつきさんが作句のヒントをくれるので、初めてでも問題なし。記念に一句詠んでみてはいかがでしょうか。

さらに館内では、さまざまなプログラム（時期により異なる）を用意。急須を使った上級煎茶のお茶いれ体験や、茶筅（ちゃせん）を使って抹茶を点てる体験など、講師のレクチャーでお茶の文化に触れることができます（事前予約制）。
見学後は、カフェとショップもチェックしましょう。カフェでは産地や種類の異なる日本茶のほかに、抹茶ラテや抹茶ソフトなどお茶尽くしのメニューを提供。赤い毛氈（もうせん）を敷いた椅子や野点傘のあるカフェスペースで、野点気分でお茶を味わえます。
ショップでは、オリジナルデザインの緑茶ティーバッグやギフトにぴったりの飲み比べセット、お茶を使ったお菓子などを販売。お土産にちょうどいいアイテムが揃っています。

施設概要

■お茶の文化創造博物館／お～いお茶ミュージアム
所在地：東京都港区東新橋1-5-3 旧新橋停車場内
アクセス：JR新橋駅銀座口から徒歩5分
営業時間：10:00〜17:00（最終入場16:30）
定休日：月曜（月曜日が祝日の場合は火曜）、年末年始
入場料：お茶の文化創造博物館：大人500円、学生300円、70歳以上の方と高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方はご本人と付き添いの方1名様は無料
お〜いお茶ミュージアム：無料
公式サイト：https://www.ochamuseum.jp/
お問い合わせ：03-6263-9281（お〜いお茶ミュージアム）

期間限定！ 北斎のアートを五感で感じる企画展

NHKの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の影響もあり、さまざまな浮世絵展が開催されるなど、今年は空前の“浮世絵ブーム”。東急プラザ渋谷で現在開催されている「HOKUSAI: ANOTHER STORY in TOKYO」では、映像・サウンドを駆使した没入型のエキシビジョンで葛飾北斎の作品を体感することができます。葛飾北斎は江戸時代に活躍した浮世絵師です。同展では代表作である『冨嶽三十六景』を、最新のデジタル技術で再現。和紙の繊維の質感や版画の摺りの凹凸までも表現されています。

館内は「光」「風」「大地」などの7つのゾーンに分かれ、北斎の世界を体感できるさまざまなコンテンツが用意されています。「大地の部屋」では、ソニーの触覚提示技術を活用した「床型ハプティクス」を採用。壁と床一面に作品が映し出され、水面が描かれた作品の上を歩くと、水たまりを歩くような感覚と、波紋が広がり水音が響く仕掛けが。「風の部屋」ではソニーの「⾵ハプティクス技術」により、北斎が作品のなかで描いた風を展示室内で再現する。

ハイライトである「北斎の部屋」では、躍動する波を見事に表現した『神奈川沖浪裏』を鑑賞。超高精細のデジタルリマスターデータをトリミングしたり、動かしたりすることで、同作のダイナミズムが再解釈されている。床の振動やＣＧ映像、音響技術も相まって、まるでアトラクションのような臨場感。作品の世界に飛び込んだかのような没入体験ができる。

作品鑑賞後は、公式グッズを扱うショップへ。北斎の作品をあしらったアロハシャツやトートバッグのほかに、蒸留所とコラボしたクラフトジンも。ここでしか買えないレアなアイテムが揃っている。「HOKUSAI: ANOTHER STORY in TOKYO」が開催されているのは、渋谷駅からのアクセスも便利な東急プラザ渋谷内。30分程度で見られるので、週末のお出かけついでに立ち寄るのがおすすめです。

開催概要

■HOKUSAI: ANOTHER STORY in TOKYO
期間：2025年2月1日（土）～2025年8月11日（月）
所在地：東京都渋谷区道玄坂1-2-3（渋谷フクラス内）東急プラザ渋谷3F
アクセス：各線渋谷駅西口連絡通路 渋谷フクラス歩行者デッキ直結
営業時間：11:00～18:00
定休日：会期中無休
料金：3500円
公式サイト：https://hokusai.anotherstory.world/
お問い合わせ：info@anotherstory.world（HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO 運営事務局）