【横須賀 イベントレポ】あにぷらまつり2025-前編- 観音崎自然博物館でうみ&さかな愛あふれる一日を!
真正面には房総半島を近くに感じられ、大きな貨物船が悠然と横切る姿が見られる横須賀・観音崎エリア。
そんな豊かな海を感じられるエリアに70年以上の歴史を誇る「観音崎自然博物館」があります。
東京湾集水域※および三浦半島のリアルな自然と生態をテーマにした幅広い展示を行っている施設です。タコやウニなどの生き物にタッチプールで触れ合うことができるなど、お子さん連れにも人気のスポットとなっています。
今回はそんな「観音崎自然博物館」で毎年3月ころに行われているという「あにぷらまつり」にお邪魔してきました。2018年からはじまったというこちらのイベントは今年で8回目の開催とのこと。
前編ではメイン会場である「観音崎自然博物館」さんでの海に関連したショップやワークショップが楽しめるイベントの様子を、後編ではアクティビティ会場の「BEACH PARK LIVING」さんでの自然の中でのびのびと過ごせるイベントの様子をレポートしていきます。
おしゃれな雑貨から、自然や生き物に配慮したワークショップなどまで盛りだくさんのイベントでした。
※東京湾付近の森・川・海の自然をひとまとまりにした自然のこと
調理実習で出た骨を標本に
画像出典:湘南人
イベントの開始は10時だったのですが、筆者が訪れた10:30にはもうたくさんの人が集まっていて、会場は賑やかな熱気に包まれていました。
今回はキッチンカー・グッズ販売・ワークショップなどで40店舗が出店されているとのこと。
まず目に飛び込んできたのは、入り口入ってすぐの「日本さかな専門学校博物学サークル」さんが出しているブースの魚の骨格標本。
画像出典:湘南人
子どものころから標本づくりをやっていたという学生さんが「釣ったものもありますが、調理実習で使った魚から作っています。」と教えてくださいました。開店間もなかったはずですが、すでにサメの骨格標本が売れたところだったとのこと。会場のみなさんの魚への関心の高さがうかがえます。
作成された標本の総数はまもなく130個に到達するそうです。
ブースには同じく「日本さかな専門学校」の生徒さんが個人で取り組まれているという、魚のうろこを使ったアクセサリーというものがありました。教えてもらわないと、まさか魚のうろこで作られているとは気づきませんよね。
画像出典:湘南人
ワンちゃん用のお魚ジャーキーの製造と販売やお子さんに人気だという「トトガチャ」も楽しめるとのこと。
画像出典:湘南人
若いパワーをのびのびと発揮されている姿に圧倒されてしまい、1店舗目から思わず話し込んでしまうほどでした。
日本中の貝殻を集めてワークショップ
今回は魚や海をテーマにした出店者さんがそれぞれに特色のあるブースを出されていて、どれもこれも魅力的で飽きないほど素敵なお店がたくさんありました。すべてを紹介できないのが残念です…
中にはこんな魚の被り物を自作してしまう方もいらっしゃり、お祭り気分をさらに盛り上げてくれますね。
画像出典:湘南人 「二次元魚市場 瀞鮪」さん
会場内にはお店だけでなく、ワークショップも多数見られました。
こちらの「NPO渚の美術協会」さんのブースでは、日本中の海岸でひとつずつ丁寧に拾われたという貝殻で、小物入れや万華鏡などを作れるワークショップを開催されていました。
画像出典:湘南人
「美しい海を次世代に残すため」を目標にしたこちらの活動は今年で25周年を迎えるそう。貝殻の他にもシーグラスや、昨今何かと話題にあがるプラスチックゴミも材料にされていて、お子さんが環境問題を考えるきっかけにもなりそうですね。
画像出典:湘南人
第二の価値と考えるきっかけを…
本会場では観音崎自然博物館の館内で行われていたため、入場料を払う必要がある代わりに通常の展示も楽しめるようになっています。
大きなマンボウの模型付近の扉を超えて一旦外に出たら、タッチプールやハンモックがあり絶景が楽しめる中庭を過ぎて第二会場に移動します。
画像出典:湘南人
こちらで目を引いたのは、「Dream eggs ゆめたま」さんのブース。
メダカやカエルなど、人間の都合で駆除されてしまったという生き物がキレイな「骨格透明標本」として生まれ変わり販売されていました。きれいな骨格標本を入口に、人間が生き物との共存を考えるきっかけ作りにもなっているそう。
画像出典:湘南人
ブースには「モリアオガエル」についてのメッセージも展示されていましたので、紹介します。
画像出典:湘南人
今回たくさんのモリアオガエルの標本があります。これは神奈川県内に密放流されたモリアオガエルです。本来生息しない地域に放流することはその場所の生態系を破壊してしまいます。絶対やってはいけません
出典:Dream eggs ゆめたまさんブースにて-2025年3月9日(日)撮影
そこかしこで語られる魚への愛
以上「観音崎自然博物館」で行われたあにぷらまつりの様子をお伝えしました。
今回は紹介しきれませんでしたが、お店にはお小遣いを握りしめてお気に入りの魚の模型を買い求めるお子さんの姿や、骨格を見てなんの魚かを当ててみたり、お気に入りのアイテムが同じことを喜ぶお店の方とお客さんとのやりとりなどがたくさん見られ、みなさんのお魚への愛をひしひしと感じることができました。
おしゃれな雑貨屋さんも多数はいっていましたので、魚好きでも、そうじゃなくても純粋にお買い物を楽しめる会場となっていました。
画像出典:湘南人 「深海魚ブランド Lavca.com」さん↑
画像出典:湘南人 「sfish2 はたなかちひろ」さん↑
会場の外にはキッチンカーがいくつか出ていて、お昼どきということもあり多くの人でにぎわっていました。
画像出典:湘南人
…実は「観音崎自然博物館」には「ダンゴウオ」という体長2~3センチくらいのお団子みたいにかわいいお魚がいました。(この日は活発に動いていてブレてしまいました…)
画像出典:湘南人
「観音崎自然博物館」さんの公式X(旧Twitter)では、ちょっとコミカルでキュートな「ダンゴウオ」の様子がチェックできますので、覗いてみてください。
ちなみに次回の「あにぷらまつり」は2026年3月8日(日)に開催予定とのこと。興味のある方はぜひ来年、足を運んでみてはいかがでしょうか。
メイン会場での散策に満足したら、ちょっと身体を動かしたくなるころかも…
続いては、アクティビティ会場「BEACH PARK LIVING」さんでの、絶景の中全身で楽しめるイベントの様子をお伝えします。
後編はこちらから
あにぷらまつり2025
開催日時
2025年3月9日 10:00〜15:00
開催場所
メイン会場:観音崎自然博物館
〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1120番地
アクティビティ会場:BEACH PARK LIVING
〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目
駐車場:あり(有料)
参加費
観音崎自然博物館入館料 600円/大人 400円/小・中学生 200円/4歳以上
主催
公益社団法人観音崎自然博物館