河原町団地 夜間災害想定し訓練 在宅避難の大事さ実感
河原町団地自治会連絡協議会(池田満会長)は2月1日、河原町グラウンド・体育館で夜間を想定した防災訓練を実施した。地域住民ら140人以上が参加した。
同訓練は、未だに災害時は避難所に行けばいいと考えている人が多い現状を踏まえ、実際に避難所での生活を体験し、在宅避難に対する備えの重要性を再確認する目的で行われた。
訓練では、川崎市直下で震度6弱の地震発生を想定。避難所施設の安全確保を行ったのち、避難所を開設。その後各世帯が避難所へ集合し、受付や避難スペースでの生活体験を行った。
また床が歩行困難な段ボールで覆われ、家を出ることにも危険が伴うと実感できる能登半島地震の疑似体験スペースや、在宅避難の啓発ブースも設置し、災害時の学びを深めた。
避難所運営の担当者は「日本は災害が多く、いつ起こるかわからない。慌てないように各家庭での備えを進めることが重要とともに、災害時は皆で力を合わせることが大切なので、訓練を繰り返し行うことが大事だと実感した」と語った。訓練の参加者は「夜間を想定して訓練を実施したが、もっと悪い状況で発災する可能性もある。最悪の事態も想定して、備えを進めていきたい」と神妙に話した。