高津区eスポーツ大会 児童「レースゲーム」で熱戦 地域を越えた交流の場に
高津区子ども会連合会(石橋明彦会長)と、地域の「こども文化センター」の共催イベント「高津区コミュニティゲーム・eスポーツ大会」が区役所で2月16日に開かれ、地元の子ども達がテレビゲームを通じて交流を楽しんだ。
テレビゲームのレースソフトの腕前を競うこの大会。当日は区内7つのこども文化センターと、子ども会の代表8チーム32人が参加。団体と個人戦、それぞれで熱戦が繰り広げられた。
会場には100人を超える観客が集まり、真剣なプレーに声援を送った。また同連合会や、こども文化センターのメンバーも運営や実況として大会に携わり、会場を盛り上げた。
団体戦は上作延こども文化センターチームが優勝。個人戦は二子こども文化センターの選手が制した。参加した子どもたちからは「負けて悔しいけど楽しかった。違う地域に住む友達も増えた」「次回も必ず参加したい」といった声が主催者側に寄せられていた。
同大会を担当したスタッフの緒川昌史さんと前川友太さんは、それぞれ「子どもたちの成長と交流の場としての可能性を感じさせる大会となった」「楽しさだけでなく、礼儀や仲間とのつながりの大切さを学んでほしい」などと話した。
「誰でも楽しめる大会を」
高津区子ども会連合会は、地域の子ども達が交流する機会を作ろうと、野球やドッジボールなど、多人数が一緒に楽しめるスポーツ大会を実施してきた。そんな中、数年前に運動が不得手な子でも楽しめる「テレビゲーム」で大会ができないかとメンバーから意見が出たことが開催のきっかけになったという。
同様の考えを持っていた石橋会長は、全国子ども会連合会を通して佐賀県や静岡県の担当者に声をかけ昨年2月、県を越えた「オンライン対戦会」を実現。児童らから好評を博したことから、翌月には高津区の子ども同士が対戦する大会の開催に漕ぎつけたという。
高橋区長も期待
一般的に「eスポーツ大会」と呼ばれるこうした催しの実施については、高橋友弘区長も大きな期待を寄せており「今後も心待ちにしている」とコメント。前出の緒川さんも「より多くの選手が参加できる大会にしていきたいですね」などと展望を語っていた。
石橋会長は、「テレビゲームは1人でも遊べるが、友達と一緒だともっと楽しい。当会の活動に、多くの子どもたちが参加するきっかけになれば」と話していた。