健康なお肌を作る「美容ビタミン」ことビタミンB2をきのこから取り入れよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、医療法人社団康梓会 SAWAKO CLINIC x YS統括院長の日比野佐和子先生に「乾燥対策」というテーマで話を伺った。
特に空気が乾燥する冬の時期はお肌も乾燥しやすく、それによってかゆみが生じることが多いそう。全身にかゆみがある場合はやはり肌の乾燥が原因と考えられ、この肌の乾燥が進行すると乾燥性皮膚炎という皮膚疾患になることもあり、それによって強いかゆみや、赤みが生じることがあるという。
全身にかゆみが生じる他の原因としては、アトピー性皮膚炎などもあり、季節の変わり目などのタイミングで症状が悪化してさらにかゆみが増すこともあるそう。
では、乾燥対策に重要なこととは何なのか。
邦丸「基本、お肌の乾燥が原因ということですが、日頃の生活の中で、気をつければいいことってありますか?」
日比野「冬の時期はエアコンとかストーブといった暖房機器の影響もあるので、お部屋の中は一層乾燥するので、部屋の換気をしっかり行うのと、加湿をしっかりしてもらうことが重要です。加湿器などをうまく使ってもらって、乾燥を防ぐようにしてもらうとよりいいと思います。部屋の換気としては、部屋の空気の適度な入れ替えをすることが重要になってきます。また、刺激の少ない肌着を選ぶのも有効です。そういった意味では化学繊維の衣類が肌に直に触れるとかゆみを誘発したり、皮膚から水分を奪ったりすることがあるので、肌着も綿や絹などの天然の素材を選ぶようにしてもらうといいかなというふうに思います」
邦丸「肌は内臓の鏡なんだという言葉を聞いたことがあります。食事面ではどんなこと気をつければいいでしょうか?」
日比野「食べるものはもう本当に肌の材料なので、 栄養バランスの良い食事を摂ることがもちろん大切です。特に肌の材料となるタンパク質、それから皮膚のターンオーバーを促進して肌の乾燥を防いでくれるビタミンB群は意識して摂るようにしてもらうといいと思います。特に、ビタミンB2は別名「美容ビタミン」とも呼ばれるんですけど、脂質の代謝を促すことで、健康な皮膚、それから粘膜を保つことを助けてくれます。食材の中でも、きのこにはビタミンB2がたくさん含まれていますので、美肌効果も実は期待できるんです。そして乾燥肌の改善なんですけど、植物繊維も一緒に食べることで腸を整えてくれますので、非常に有効です。腸内環境といって腸を整えることで、さらに健康な皮膚や粘膜に必要な栄養素の吸収を助けてくれます。また体内の老廃物を排出することによって、血液の循環も良くなり巡りの良い身体を作ることにもつながります。食物繊維には水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と、水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」の2種類があるんですけれども、この2つを実は1対2のバランスで摂ることが腸内環境を整えるのに効果的というふうに言われています。きのこにはこれらがバランスよく豊富に含まれていますので、この時期は本当にうれしい食材だと思います。更に、きのこに含まれる「エルゴチオネイン」という成分があるんですけど、これは抗酸化作用といって老化やストレスによって皮膚に生じる活性酸素を除去してくれる効果があります。それによって、皮膚がより健康で若々しく保つことができるので、非常にきのこは期待できると思います」