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広瀬すず×杉咲花×清原果耶、奇跡の共演!淡く優しい日常と切ない思いが溢れる『片思い世界』レビュー

SASARU

大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から4年。脚本家・坂元裕二と監督・土井裕泰が再びタッグを組み、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人を主演に迎え送り出す『片思い世界』が4月4日(金)に公開されます。

2月に公開されたヒット作『ファーストキス 1ST KISS』では、すれ違ってしまった夫婦の愛情を描いた坂元裕二が、今作では3人の女性の切ないほどにまばゆい日常を描き出します。公開に先駆けて試写会に参加したSASARU movie編集部が、映画の見どころをレビューします。

『片思い世界』の気になるストーリー

(C)2025『片思い世界』製作委員会

東京の片隅にある古い一軒家。そこには美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)の3人が仲良く暮らしています。朝、目が覚めるとそれぞれ出かける準備をして、朝ごはんを食べ、3人一緒に出発。優花は大学に、さくらは水族館のアルバイトに、美咲はオフィスへと向かいます。どこにでもある普通の日常。お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな日々を送っていました。けれど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいる様子。そのことに気づいた優花とさくらは告白をすすめるものの、美咲は消極的。児童合唱団で知り合った3人が一緒に過ごすようになってもう12年。家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれています。そんな3人がそれぞれ抱える、届きそうで届かない“片思い”とは…?

実力派俳優・広瀬すず、杉咲花、清原果耶が奇跡のトリプル主演

(C)2025『片思い世界』製作委員会

「広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人がメインのお話を作りたい」と、脚本家・坂元裕二たっての希望により、数々のドラマや映画で主演を務める実力のある面々が集いました。

1番の年長者としてみんなをまとめる美咲には広瀬すず、まっすぐな優しさで2人に寄り添う優花を杉咲花、無邪気で正直な末っ子感のあるさくらを清原果耶が演じます。作中で3人が揃う場面では、それぞれの個性が自然と溶け合い、優しさと温もりを感じられるシーンが数多くありました。美咲の凛とした美しさ、さりげない言葉で2人を包む優花、言いたいことをはっきり口にしながらも瑞々しい魅力を放つさくらの姿が心に残っています。

ほかにも驚きのシチュエーションや、印象的なシーンもたくさんあるのですが、そこはぜひスクリーンで確かめてみて。

レトロかわいい!こだわり抜いた美術&衣装に注目

(C)2025『片思い世界』製作委員会

3人が住む一軒家は、レトロな雰囲気が漂い、目に映る家具やファブリックがとにかく可愛く「こんな家でルームシェアができたら楽しそう」と思わせてくれます。12年間3人で過ごしてきた時間の積み重ねを感じるリビングと個性が溢れるそれぞれの空間が魅力的です。大学に通う優花のスペースには本棚を中心とした空間が広がっているので、どんな本が並んでいるかチェックしてみて。さくらは水族館で働いていることもあり、ベッドに魚のぬいぐるみが飾られています。手先が器用な美咲のまわりには、ミシンや布があり、3人がどんな生活を送り、何が好きかを垣間見ることができますよ。

(C)2025『片思い世界』製作委員会

もうひとつ注目したいポイントが衣装です。3人が揃った時に浮かび出る色をイメージし、個性がありながらもお揃い・チーム感を大切にした色使いに注目してみてください。手作り要素のあるレトロな雰囲気が魅力で、メンズライクな重ね着やスカート、パンツスタイルとそれぞれ着こなしは異なりますが、人混みの中にいてもパッと目を惹くファッションで過ごしています。

また、坂元裕二といえば、劇中のディテールにもこだわり、意味をもたせる脚本が得意。今までお伝えしてきた”レトロなかわいさ"にもしっかり意味があります。どうしてレトロなのか、3人はどんな生活をしていて、何に片思いをしているのか。気になった方はぜひ劇場で彼女たちの世界にふれてくださいね。

『片思い世界』の基本情報

(C)2025『片思い世界』製作委員会

■出演:広瀬すず 杉咲花 清原果耶/横浜流星/小野花梨
    伊島空 moonriders 田口トモロヲ 西田尚美

■脚本:坂元裕二

■監督:土井裕泰

■公開日:4月4日(金)

■公式サイト:https://kataomoisekai.jp/

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