人を応援する存在に 遠山玄秀さん(船橋市在住)
遠山さんは上行寺(じょうぎょうじ)船橋別院(栄町1-5-15)の副住職。
人が流動する町に起こるさまざまな問題の相談場所として、平成元年から常に、寺の必要性をひしひしと感じてきたと話します。
縁を大切に感じ、僧侶の道に
「誰にでも死は訪れる。だからこそ生きている間は、その人らしくあってほしい。苦しみやつらさという荷を、できるだけ下ろせる場所を作りたい」。
場所作りとして、また気軽に足を運ぶきっかけにしてほしいと、寺では多くのイベントを打ち出しています。
取材前々日にもお釈迦様の誕生日を祝う「花まつりマルシェ」があり、本堂前には甘茶をかけて祝うための仏像が置かれていました。
人がつながる場所を作る
顔を見ることもできずに、子どもを亡くしてしまったママが集う「ポコズカフェ」では、集いがきっかけで外に出られた、夫以外の人に気持ちを話すことができたと、打ち明けられたといいます。
「同じ境遇の方になら、つらく悲しい気持ちを正直に話すことができる。 話すうちに、苦しいばかりじゃないと思えた。 来てよかった」との声を受け、開催の意義を感じたそう。
また、「子ども食堂」は子どもだけを対象にするのではなく、大人にも広がっている「孤食」に対応した取り組みとして始めたということです。
「こうしたイベントへの参加を機にソーシャルワーカーの道に挑戦し、4月から活動を始めたという人も現れた。 ご縁の輪は大きな広がりを見せている」と笑顔。
「これからも縁を大切に、人がつながっていく場所作りをしていきたい」と熱く語りました。 (取材・執筆/すずこ)
問い合わせ
電話番号/047-433-0296
電話番号/090-7631-8995
上行寺船橋別院
メール/info@jyogyojifunabashi.jp
Instagram/@jyogyojifunabashi