和泉町・北條さん 街を描き続けて30年 フォンテで2日まで展示
「この絵のみなとみらいの景色は30年前に描いたもの。今はまるで違うんですよね」――。
泉区和泉町在住の北條怜さん(82)が5月27日から、泉区民文化センターテアトルフォンテで水彩画展を開いている。北條さんは絵画教室「こもれび」を主宰しており、同展では生徒作品と北條さんの作品がギャラリーに並んでいる。
遠足気分で
北條さんが絵画教室を始めたのは50代の頃。テレビCMの絵コンテを描く仕事をしてきたが、徹夜が続くなどの激務だった。「そろそろ描かされるのではなく、好きな絵を自由に描きたい」とセカンドキャリアをスタートした。
活動の中心は屋外。生徒と市内や県内の各地に赴き、街を描いてきた。集合場所は毎回手描きの地図で示し、「お弁当もって、遠足気分ですよ」。絵を通じた交流を長年続けてきた。
近年は会員も高齢化し、「昔はみんなリュックを背負っていたけど、今はキャリーを引いてる。年をとったなぁってね」と笑顔で語る。
同展には30年前の横浜を描いた絵もずらり。展示は6月2日(月)まで。