【新NISAで賢く運用】「ETF」「REIT」のメリット・デメリットを比較
物価が上昇しているのに、給料は増えない今の日本。新NISAがスタートし投資に興味を持つ人が増えた一方で「投資は怖い」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そこで紹介したいのが、経済愛好家でコラムニストの肉乃小路ニクヨさんの著書『いま必要なお金のお作法 幸せを呼ぶ40のマネープラン』(KADOKAWA)。慶應義塾大学を卒業後、証券会社や銀行、保険会社などを渡り歩いてきたお金のプロであるニクヨさんが、新NISAやiDeCoの基礎知識とともに、堅実にお金を貯める方法についてレクチャーしています。今回はこの本の中から、将来を見据えたポジティブなマネープランをご紹介します。
※本記事は肉乃小路ニクヨ著の書籍『いま必要なお金のお作法 幸せを呼ぶ40のマネープラン』から一部抜粋・編集しました。
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠がある
つみたて投資枠、成長投資枠がある新NISAの口座で運用できる商品はどういう商品があるでしょうか。これはつみたて投資枠と成長投資枠で異なっています。
つみたて投資枠(年間上限120万円 通算上限600万円)の対象商品
・投資信託(国が定めた厳しい条件をクリアした長期投資に適したもの)
成長投資枠(年間上限240万円 通算上限1,200万円)の対象商品
・投資信託
・株式(国内・外国)
・ETF(上場投資信託)
・REIT(不動産投資信託)など
このうちETFとREITについて紹介します。
【ETF(上場投資信託)】
ETFは「Exchange Traded Funds」の頭文字で、文字通り取引所(Exchange)で、取引される(Traded)投資信託(Fund)のことです。
ETFは市場価格で取引されるため、市場が開いている時間には、リアルタイムで売買が可能で自由度が高い商品です。一方で分配金が自動的に再投資されないので、複利効果は望めません。通常の投資信託は1日1回計算される基準価格で売買されて、分配金の受け取りか再投資を選べます。
ETFは特定の株価指数(たとえば日経平均株価やTOPIXなど)の動きに連動するように作られているため、手数料も安いことが多いです。普通の投資信託のように金額指定で100円単位の購入はできませんが、株式と比べると最低投資金額が安く、2万円以下で売買可能なETF(上場投資信託)が多数(70%くらい)あります。
【REIT(リート)】
REITとは、「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託のことです。投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設などの不動産を購入し、その不動産から得られる賃料収入や売却益を投資家に分配する金融商品です。
通常、不動産の購入は多額の資金が必要ですが、少額から始められます。比較的安定した配当が期待できることや、個人では投資しにくいオフィスビルやホテル、倉庫などの物件に分散して投資をすることができます。証券市場で売買できるので換金性も高いです。
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