「2時間止まらない電車の中で発作を起こした私。気付いたら、停車しないはずの駅のホームに立っていて...」(愛知県・50代男性)
Hさんはその日、近鉄の特急列車に乗車していた。
【長時間止まらない列車の中で発作を起こして…《Hさんからのおたよりを見る》】
2012年まで運行されていた、名阪ノンストップ特急。名古屋から鶴橋までを約2時間、止まることなく走り続ける列車だった。
<Hさんからのおたより>
名古屋から大阪の鶴橋までノンストップの近鉄特急が走っていたころのことです。
その日、私は名古屋から大阪に帰省しようとしていたのですが、発進してしばらくしたころ、持病のてんかん発作がおきてしまいました。
気付いた時には、停車しないはずの駅に立っていて...
発作が治った時の状況から考えると、一番ひどい大発作だったと思います。
気がついた時は、停車駅ではない名張駅のホームに駅員さんと立っていました。
そばには自分の荷物と、どなたかが脱がしてくれたらしい靴があり、駅の外には救急車が停まっていました。
恐らくですが、座席の近くに医療関係者の方がいらっしゃって、大切な処置をして下さったのだと思います。また、列車のクルーも迅速に名張駅に緊急停車して下さりました。
発作の最中の記憶がありませんが、色々と対応して下さった方々に深く御礼申し上げます。また、乗り合わせた乗客の皆さま、ご迷惑をおかけしてごめんなさい。
おかげさまで手術が成功し、てんかんは寛解いたしました。
この一件以降、「今度は自分が助ける側になろう」と日々思っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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