国立の三角形を追え! 中央線随一のスピリチュアルな街……?
国立にフリーメイソンの支部(正式名称は「メソニックセンター」)があるという話を聞いた。フリーメイソンといえば、三角形に目を配した意匠がトレードマーク。街を歩いてみると、そこかしこで三角形を発見。これは果たして偶然なのか……。
旭通り
自転車の間にそびえ立つ、三角形のストーンヘンジ
撤去すれば自転車があと2台ぐらい止められそうなのに、それをしない理由は……?
オブジェも三角形!?
植え込みの中にも気になるオブジェが点在していました。
大学通り
さすが文教地区!
いわゆる鉛筆だが、どうしても先端の三角形に目が行ってしまう。
リユースショップのロゴも
買い取り→販売→購入という三角形なんですかね。
一見普通のビル、よくよく見ると……
コンビニが入っている商業ビルだが、なぜ屋根を三角形に。
大学通りの木だって
秋は黄金色に染まるイチョウの木もご覧の通り三角形。
富士見通り
ギャラリーの看板、実は……
フリーメイソンとの関係を聞いたところ「まったくない」。
「みちくさ書店」をディグってみたら
「国立のスピリチュアルを探している」と言うと倉庫からいろいろと出してくれた。
みちくさ書店
住所:東京都国立市東1-4-6 国立デパート1F/営業時間:10:00~18:45/定休日:無/アクセス:JR中央線国立駅から徒歩2分
ぐるぐる歩けば、いくつもの三角形が見つかった
そもそも、2018年に再築された旧国立駅舎の屋根も三角形だった。普段なら見過ごすところだが、フリーメイソンの支部の存在を知ってしまった今は意味深に思えてくる。
国立駅南口を出ると道が放射線状に延びていた。つまり、俯瞰(ふかん)すると三角形である。
ぐるぐる歩けば、いくつもの三角形が見つかった。なかでもインパクトがあったのは逆三角形をモチーフにしたギャラリーの看板だ。腕組みをしながら見上げているとマダムが出てきて説明してくれた。いわく、「フリーメイソン? 関係ないです(笑)。設計の方が『国立は三角形が多いから』と言ってデザインしてくださったの」。なるほど。
さらに、古書店の『みちくさ書店』ものぞいてみると、棚出し前のスピリチュアル本が大量にあった。スタッフは「国立には谷保天満宮がありますから。有名なパワースポットです」と言っていた。
その足で新刊を扱う『増田書店』へ。気になる本を購入して近くのベンチで読み耽(ふけ)る。ほうほう、日本にもピラミッドがあったのか。ハッ! ピラミッドも三角形!!
取材・文=石原たきび 撮影=井原淳一
『散歩の達人』2025年9月号より