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「ラッキョウでタコを釣る?」東京湾イイダコ釣りで本命キャッチに成功(千葉・みや川丸)

TSURINEWS

イイダコ手中(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

11月25日、14年ぶりに富津沖のイイダコ釣りに出かけてきました。当日は水温低下により「激シブ」の一日となってしまったものの、何とか「ラッキョウをエサにしてタコ(イイダコ)を釣る」という、にわかに信じがたいミッションをクリアすることに成功! 当日の釣行をレポートします。

富津沖のイイダコ釣り

東京湾のイイダコ釣りは、例年9月頃から始まり11月末に終了する秋限定の釣り物。イイダコは貝が大好物のようで、その身に似た白いものに抱き着く習性を利用して釣ることから各船宿では白系のスッテや専用のルアーを使って釣ることになります。

そのような中、富津沖のイイダコ釣りでは、オモリ6号の小型テンヤ(針とオモリがセットになったもの)に本物のラッキョウを括り付けたものを使用。昔ながらの伝統的な釣り方を守るとともに、スッテや針数の多い専用のルアーでは赤ちゃんダコも容易に釣れてしまうことから、資源保護という意味合いもあるとのことです。

生のラッキョウを付けたテンヤ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

今回お世話になった富津港のみや川丸では、毎年10月~11月末の小潮の日限定で出船。小潮の日にのみ出船する理由を船長に伺った所、「富津沖のポイントは潮が速いので大潮の日は釣りにならないから」とのことでした。

イイダコの釣り方

出船前にレクチャータイムあり(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

出船前に行われた船長によるレクチャーによると、

・タコは底にいるので、テンヤは浮かせてはだめ。
・テンヤを底に付けた状態で竿先を軽く動かし、テンヤが底から離れないように誘う。
・慣れないうちはタコがラッキョウに抱き着いたかどうかがわかりづらいので、30秒に1回程度カラアワセを入れると良い。
・アワセを入れて重みを感じたら、海水の抵抗を利用してそのまま緩めず巻き上げる。
・もし墨を吐かれたらすぐタオルで拭く(服につくとなかなかとれないらしい)。
・もしスミイカが釣れたら教えて(こいつも墨吐くので厄介)。
・マダコが掛かったら教えて(タモアシストやるよ)。

脱走防止仕様の魚籠つきの桶(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

とのことでした。要は「テンヤを底からはなさない、乗ったら緩めず撒く、そして底がとれるようになったらテンヤを動かしてアピールする」がキモ!

朝イチは風強し!

丁寧なレクチャータイムの締めの言葉は「数日前より水温が低下し活性が悪いので、1匹を丁寧に釣るようにしてください」。10月にスタートして11月中旬までHPをチェックしていたところ、釣果はトップ20台後半、30を超える日もチラホラ見受けられていたので、頑張れば晩のおかず+αは釣れるかなと期待していたのですが……来るのがちょっと遅すぎたようです(汗)。

潮は緩いのですが……風が(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

とはいえ、「今日は好転する!」と信じつつ、船長の操船で第一回堡周りへ向かう。すると……更に追い打ちをかけるように富津の工場の煙突から出ている煙は真横になり、海は白波チラチラ。水深は5~6mと浅いものの、テンヤのオモリは6号ということで、誘いはおろか、底を取るだけでも大変な作業となってしまいました。

常連さんは二本竿!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

常連さんのタックルを見てみると、アナゴ竿、もしくは先調子のシロギス竿を使用していました。湾フグ竿でもよさそう。無論イイダコ専用竿など存在しないので、迷ったらこれに近いタックルを持ち込むと良いでしょう。

レンタルタックル(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ちなみに今回筆者が持ち込んだ「常磐小突きカレイ竿」は使えなくはないと思いましたが、ちょっと硬すぎかな。次回はアナゴ竿を持ち込もうと思います。

ポイント移動後ようやくヒット

朝イチは強く吹く北風を避けるためだったのか、船長、第一回堡の南側のポイントを選択。しかしここでは反対側の常連さんが1匹上げたのみ。やはり水温低下の影響はこの日もモロに出ているようです。風が少々弱くなった8時過ぎ、第一回堡北側のポイントへ移動。すると、最初の流しで白波にめげず誘ってカラ合わせを繰り返していた筆者の竿に鈍い反応!

ちゃんとラッキョウに抱き着いた(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

思いっきりアワセを入れて巻き上げると、ようやく待望の1匹にお目にかかることができました! そして次の流しで2匹目! 20匹、いや10匹……家族分4匹、いや、1匹でいい。なんて、時間の経過とともに目標を大幅に下げたのですが、2匹目を上げた所で4匹、いや、家族分×2=8匹イケるかも、と急きょ上方修正!

これでも大物なのだそうです(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

しかし、そんな期待とは裏腹に、風は徐々に弱まっていくも、どんなに誘ってもカラ合わせ入れても筆者の竿には音沙汰なし。そして「何とかあと1匹」という粘りも虚しく、時計は終了時刻の12時となってしまう。

イイダコの料理集を頂きました(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

結果は船中0~3。今シーズン最低の日(そして今シーズン最終日)にあっては、頑張った方だと思います。(汗)

14年前は56匹釣っていた(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

シンプルに「茹でダコ」に

筆者が初めてイイダコ釣りをやった14年前は、腕の差はあれど、簡易な仕掛けで初心者でもある程度釣れる(底に仕掛けをつけてカラ合わせ)釣り物で、シーズン中は親子連れで賑わう午後船も出るほどの大盛況ぶりでした。

14年前(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

しかし、近年は数が激減してしまったようで、ラッキョウテンヤによるイイダコ釣りは、当時に比べてかなりテクニカルな釣り物になっています。

そのような中でも、今回は更にテクニカルとなる悪い日に当たってしまったものの、昔から変わらない道具と釣法でイイダコ釣りを楽しみ、何だかホッとしてしまいました。ホッとしてしまいましたが……柔らかくて美味しいイイダコ、次回はもうちょっと、せめて家族4人×2位は釣りたいなぁ(汗)

現在(2024年)(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

偶然にも、何故か同じような写真を撮っていました。今回ホッとした理由……実はこの二枚の写真だったりします(笑)

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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