【悪いのはダレ……?】受験を乗り越え!私立の中学に通う息子「誇らしい!」#4コマ母道場
ケンタくんは中学受験をして、念願の私立中学に合格。入学後すぐにたくさんの友達ができ、毎日楽しく通っています。しかし小学校の頃とは違った遊び方が増え、お金を使うお付き合いも多くなってきました。どこまでを「お小遣い」の範囲にすればいいのか。子ども同士にも付き合いもあるだろうし……。ケンタくんのママはお悩み中。そんなある日、大事件が起きてしまうのです。
憧れの私立中学に入学!
【編集部コメント】 ケンタくんは自分で中学受験を決め、勉強を頑張っていたのだそう。とはいえ中学受験の勉強のボリュームは、なかなか大変です。送迎やスケジュール管理など、親子二人三脚で頑張ってきたといっても過言ではないでしょう。そうして手にした念願の合格。これからはじまるケンタくんの中学校生活が素晴らしいものになりますように。「いってきます」と元気に出かける息子の背中を見つめながら、ナオコさんはそう思うのでした。
あれ?金銭感覚が……
【編集部コメント】 中学校に入ると、交友関係も変わってきます。とくにケンタくんは私立中学校に入ったので、友達同士の金銭感覚にも差がでてきてしまいそうですよね。できればお小遣いの範囲内でお付き合いをしてほしいと願うナオコさんですが、とりあえず最初は様子を見ている状況なのだそう。少しずつ「交友関係」と「お金」との付き合い方も教えていかないといけないな……そんな風に思っていたのです。
突然の呼び出し。いったい何が……?
【編集部コメント】 私立中学校であれば、公共の交通機関を利用して通学しているお子さんは多そうですよね。ICカードにお金をチャージしているご家庭もあることでしょう。ICカードは「お金」と同じくらいの価値があります。それが紛失したとなれば大変です。さらにそれを盗んだのがケンタくん……? レオくんの言葉に、ナオコさんは驚きを隠せないのでした。
犯人はケンタ?まさかの証言
【編集部コメント】 アオトくんは登校時にICカードを使用したのだそう。それが帰りにはなくなっていたとなると、どこかで紛失したことになります。学校中を探しまわりましたが、見つかることはありませんでした。まるで事情聴取のように先生に尋問されたケンタくんとレオくん。自分が盗ったわけではないけれど、「疑われる」時点で、不安な気持ちになるでしょう。そんななかでレオくんの発言は、ケンタくんにとっては予期せぬものだったのです。
ケンタが友達の財布からお金を?
【編集部コメント】 なんと数日前にも、クラスで5千円が紛失する事件があったのだそう。そのときの犯人がまだ見つかっていないなかで、レオくんはその5千円を盗んだのがケンタくんだったと先生に証言したのです。「まさか……」と驚きを隠せないナオコさん。わが子を信じたい気持ちはもちろんありますが、それがもし本当だったらと思うと、これまでの育児に自信が持てなくなってしまいそうなのでした。
否定する息子。その言葉を信じたいけれど……
【編集部コメント】 「あくまでも仮定の話」とはいえ、先生から「子どもがお金を盗んだかもしれない」と言われて、冷静でいられる親はいないのではないでしょうか。子ども自身が「やっていない」と言うのであれば全面的に信用したいところですが、わが子の言葉だけを信用しすぎてしまうと、かえって危険な場合もあるでしょう。信用はしつつも、万が一の可能性も視野に入れておく……。なかなか難しい問題ですね。
レオくんの告白
【編集部コメント】 なんと! レオくんは保身のためにケンタくんが盗ったと嘘をついてしまったのだそう。嘘はもちろんいけないことですが、そう言わざるをえない状況を招いてしまった先生たちにも原因はあるのかもしれません。レオくんのお母さんの言葉を聞いてホッと胸をなでおろすナオコさんでしたが、まだ問題が解決したわけではありません。今後のことについて、ケンタくんとよく話し合う必要がありそうですね。
何か知っているケンタ。いったい何が……?
【編集部コメント】 レオくんが嘘をついてケンタくんを陥れようとした件について、ケンタくんは複雑な気持ちを抱いているようです。「許す」か「許さない」かはケンタくんが決めることです。こんな裏切り方をされてしまっては、友達を信じられなくなってしまっても仕方ありませんよね。子どもの世界なので子どもの意思に任せるつもりのナオコさん。しかしまだ事件が解決したわけではありません。そして何か思い当たる節がある口ぶりのケンタくん。いったい何を知っているのでしょうか……?
「お金の価値観」の違い
【編集部コメント】 ケンタくんの友達であるカズキくんは、付属の小学校から来た子で、明るく気さくな友達だと聞いていたナオコさん。しかし、一緒に遊んでいて楽しい反面、金銭感覚が異なる部分にケンタくんは若干の違和感を覚えていたのだそう。しかもお金がなくて遊べないとなると、親の財布から盗ってこいと言うなんて……。いくら友達でも、相手に悪いことを勧めるのは許せません。
親として、ケンタに何を伝えるべき?
【編集部コメント】 クラスメイトのなかには、カズキくんに言われて無理矢理お金を工面した子もいたのだそう。その現状は、ナオコさんも良くないと感じてしまいます。恐らくケンタくんも「間違っているな」と思っているのでしょう。しかし「クラスメイトだから」仲良くしないといけない。ケンタくんは、そのポリシーを持って生活を送っているのです。ナオコさんは子どもの交友関係に口を出したくないと思いつつも、伝えないといけないことはあると感じるのでした。
真犯人が判明。いったい誰……?
【編集部コメント】 無事にケンタくんの罪が晴れて良かったですね! 学校側から子どもに対する高圧的な尋問についても謝罪をされたのだそう。さらに防犯カメラによって犯人が割り出されました。先生から明確な名前を聞くことはできませんでしたが、子どもたちのなかではそれなりの噂が出回っていたのだそう。帰宅したケンタくんから語られた犯人は、カズキくんではなかったのです。
真犯人は別のクラスメイト
【編集部コメント】 犯人だと思われる子は停学処分を受けていたので、クラスメイトにはすぐに分かってしまったのだそう。どんな理由があれ、人から物を盗むという行為は悪いことで許されるものではありません。ただ実行犯ではなくても、それを命令した人に何のお咎めもないことに、ナオコさんはモヤモヤしてしまいます。ケンタくんも不服に感じているようでした。しかし学校側が「解決」とした以上、これ以上とやかく言える話ではありません。ただナオコさんは「親」としてケンタくんに伝えるべきことがある。そう思ったのです。
「みんな仲良く」が理想だけれど……?
【編集部コメント】 ナオコさんがケンタくんに伝えたかったこと。それは「友達を選ぶ」のは、決して悪いことではないということでした。幼い頃は「みんなお友達」「みんなと仲良くしましょう」と子どもに伝える大人が多いでしょう。しかし年齢が上がればそれぞれの価値観もでき上がってきます。互いの価値観を受け入れ合うのも友達関係をつくるうえで重要ですが、受け入れられない価値観を持っている友達と「それなり」の付き合い方を覚えるのもまた、人生経験なのかもしれませんね。
価値観に「正解」も「不正解」もない
【編集部コメント】 小学校の頃とは異なり、生活状況も住んでいる場所も異なる人たちが集まってくる私立中学。クラスメイトだとしても、まったく別の価値観をもつ子どもたちの集まりです。自分なりのポリシーを持たなければ、相手の価値観につられてしまうこともあるでしょう。「クラスメイトだから」と無理をしなくても大丈夫。まずは自分がどういう価値観を持っているのか。とくに金銭感覚については家庭によるところが大きいため、「わが家」の感覚をしっかりとケンタくんに伝えようと思ったナオコさんなのでした。
まだまだ成長中。あたたかく見守っていこう
【編集部コメント】 その後、カズキくんの保護者にも話が行き、先生と保護者を交えた話し合いが行われているそうです。停学になったタイキくんは再び登校していますが、カズキくんとは距離を置いているのだとか。カズキくんもタイキくんも、まだまだ中学1年生。間違えてしまったことがあれば、修正してこれからにいかしてほしいですね。ケンタくんも、レオくんを「今はまだ許せない」ということは、きっといつかは許せる日がくるのでしょう。まだまだ成長中の子どもたち。各自の価値観をしっかりと持ったうえで、ダメなものにはキチンと「NO」が言える強さを身に付けてもらいたいと願うナオコさんなのでした。