Yahoo! JAPAN

新しい住民を増やそう! 千葉ニュータウンの地域振興に北総鉄道などが3者タッグ(千葉県印西市など)

鉄道チャンネル

鉄道チャンネル
3者連携の成功を誓う北総鉄道室谷正裕会長、持永秀毅社長、UR都市機構酒井弘東日本賃貸住宅本部東京・千葉・神奈川地域本部長、千葉ニュータウンセンター山澤正社長=写真左から=(写真:北総鉄道)

高度成長期の1960~1970年代には鉄道界の花形だったニュータウン鉄道。しかし半世紀を経た現在、沿線住民の高齢化や地域活力の低迷、かつてあこがれだった団地のリノベーションといった課題に直面する。そんな時代に重要なのは……? もちろん従来に増しての地域連携だ。

千葉ニュータウンと東京都心を結ぶ北総鉄道は2025年1月23日、UR都市機構と千葉ニュータウンセンターとの3者連携をスタートさせた。UR都市機構は東日本賃貸住宅本部が参加。千葉ニュータウンセンターは、ニュータウン内でショッピングセンターを運営する。

計画人口約14万人余の千葉ニュータウン(2022年末人口は約10万6000人)。交通、住宅、商業の各分野を受け持つ、まちづくり主体が力を合わせ、地域の魅力を向上(リブランディング=ブランド力再生)させ、「住んでみたい、住み続けたい千葉ニュータウン」を実現する。

2022年10月の運賃値下げをきっかけに、地域の取りまとめ役として存在感を増す、北総鉄道が加わる地域振興策。実際の活動では、地域関係者の魅力を集約して発信、3者連携のイベントなどで、いわゆる〝千葉都民〟の住民に北総鉄道を知ってもらったり、地域の魅力を体験してもらう。

ニュータウンの活力維持には、いわゆる〝新陳代謝〟が重要。3社コラボ企画で地域以外の注目を集め、新しいニュータウン住民を増やす狙いがある。

具体策が地域FMラジオ局「BAYFM」やPR冊子「るるぶ千葉ニュータウン」を活用した情報発信。FM番組は「千葉ニュータウン あそぶ!つくる!たのしさひろがる!ニュータウン ニューワールド」で、2025年2月26日まで放送する。

2027年2月に発刊を予定する、るるぶは北総線各駅のほか、東京都内一部駅などで無料配布。生活情報を中心に、自治体による子育てサポートなど、暮らしやすさを披露する。

北総鉄道関連の新規住民を増やす取り組みでは、2025年2月1日~4月30日に対象UR賃貸住宅の契約者に1日乗車券(引換券)をプレゼント。印旛車両基地見学イベントも計画する。

3者連携イベントでは、2月16日に「千葉ニュータウンわくわく発見フェスタ」を、印西牧の原駅に近いショッピングセンター・牧の原モアで開催。続く4月には、毎年恒例の「ほくそう春まつり」を予定する。

記事:上里夏生

【関連記事】

おすすめの記事