農林水産省のパンフレットで紹介されていた「氷の山ができるスプレー」を使ってみたら…エルサみたいになれた
暑い。少し前まで涼しくてクーラーいらずだったのに、急に温度も湿度も上がってきた。
今年も熱中症に気をつけないといけない時期が来ちゃったなぁ。暑さを乗り切るためのいい方法はないかと検索していると……あるスプレーが目に留まった。
なんでもそれを使えば、いつでもどこでも氷を生み出すことができるらしい。
え、そんな『アナと雪の女王』のエルサみたいなことができるんですか……!?
・氷の山を作ろう
それが「氷の山ができるスプレー」。
今回はビックカメラのオンラインストアで販売されていたものを購入。価格は税込み1038円だった。
こちらの商品、なんと農林水産省が公開している熱中症対策のパンフレットにも掲載されている。
農林水産省が紹介しているってことは、熱中症対策に効果的ってことなんじゃ? どれだけひんやりさせてくれるのか、さっそく使って確かめてみることにした。
使い方はとっても簡単で、10回振ってから布やタオルにスプレーするだけでOKらしい。
でも、氷ってそんなにたやすく作れるものだっけ? この時の屋外の気温は約28度。普通なら到底氷なんて作れない気温だ。
半信半疑のままタオルに向かって噴射してみると……
_人人人_
> !! <
 ̄Y^Y^Y ̄
白っ……! タオルの表面に、一瞬にして真っ白な物体が付着した。
注意書きによると、この白い部分を直接肌に触れさせることは避けた方がいいらしい。
そこで、タオルの裏側から白くなった部分を触ってみると……うおお、本当によく冷えた保冷剤みたいに冷たい!
触った部分は、すぐにぽろぽろと崩れてしまった。氷そのものというよりは、冷たいパウダーの集合体みたいな感じだな。
そのままタオルを首に巻いてみると、クールリングをつけた時よりもさらにひんやりとしていて大変気持ちよかった。
続いて同じ場所に数秒間スプレーし続けてみると……
本当に山ができた。
繰り返すけれど、この時の外気温は約28度。ムシムシとしていて結構不快な暑さだったのに、こんな冷たい山が作れるとは──!
気になる点があるとすれば、スプレータイプのスタイリング剤を使った時みたいな独特の匂いがしたことかな。
強めの匂いが結構長く残っていたので、屋内では使用しない方がいいかもしれない。
・意外と長持ち
しっかりとタオルを冷やせることは分かったけど……この冷たさって、いったいどのくらい持続するんだろう。
そこで、スプレーをたっぷり吹きかけたタオルを首に巻いた状態で真昼の犬の散歩に出かけることにした。
なお、この散歩は犬による「散歩に行かせろ!」という要求のもと行われている。決して無理強いしているわけではない。
普段は暑さで茹で上がりそうになりながら散歩をしているのだが、しっかり冷えたタオルが首元の熱を吸収してくれたおかげで、この時はいつもほど散歩がきつくなかった。
普通のタオルを巻いているとは思えないくらいの快適さだったな。
徐々にぬるくなってしまったものの、それでも20分以上は「ひんやりしている」と感じられる温度をキープしていたぞ。
正直なところ、「すぐに全部溶けて温まっちゃうんじゃないかな……」と思っていたので驚いた。農林水産省の人がこれをおすすめしているのにも納得だ。
・屋外でのレジャーなどによさそう
保冷剤やクールリングと比べるといちばん冷たい温度をキープできる時間は短いかもしれないけれど、瞬間的な冷たさは圧倒的に「氷の山ができるスプレー」の方が上だった。
水や冷蔵庫などが近くにない環境でも、すぐにこの冷たさが手に入るのは大きい。この夏、屋外で遊ぶ予定がある方は1本持っておくと安心かもしれない。
6月後半ですでにこの気温ってことは、7月や8月はもっと暑くなるんだろうな。
こういった便利なアイテムを活用しつつ、今年の夏もお互い何とか乗り切っていきましょう……!
参考リンク:ビックカメラ、農林水産省
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.