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南区在住駒木根さん ムエタイで世界大会へ 昨年8月、統一王座獲得で

タウンニュース

初の世界大会に挑む駒木根さん

南区宮元町に住む駒木根稔和さん(15)が、6月24日から29日までイタリアで開かれるWBCムエタイ・アマチュアの世界大会「2025AMAZINGMUAYTHAIWORLDFESTIVAL」にU―18・スーパーバンタム級の日本代表として出場する。昨年8月にWBCムエタイ・ジュニアリーグで日本統一王座に輝き、初の世界の切符を手にした。

ムエタイはタイの国技で、パンチやキックに加え、首相撲などを組み合わせながら戦う競技。

駒木根さんは昨年5月にWBCムエタイ・ジュニアリーグの予選に出場し、優勝して関東代表に。各団体の優勝経験者が集う全国大会ではトーナメント方式で戦い、8月に日本の統一王座に登りつめた。初の世界大会の出場に「日本人選手ではなく、初めて海外選手と試合ができることにワクワクしています」と笑みをのぞかせる。

体格差をテクニックで

駒木根さんの身長は165cmほど。同階級の他の選手と比べると体格は大きいほうではなく、パワーやリーチの長さで不利な試合展開になることも。そこで、駒木根さんが注力するのはフィジカルトレーニングとテクニックを磨くことだ。「体格が良い選手に力負けしないためには、フィジカルとテクニックが必要。相手に組み付いて技を繰り出す首相撲が得意なので、さらに磨いていきたい」と日々トレーニングに打ち込む。

駒木根さんは小学校2年生のときに、格闘技が好きな父親の一樹さんに連れられ、TSKjapan横浜キックボクシングジム=西区久保町=を見学。すぐ入会を決意し、ムエタイをはじめ、空手やキックボクシングの3種目で経験を積み、空手は2段の実力を持つ。各種目で小学生から今まで階級上がるごとに数々の団体の王座を獲得しその数、30以上。その様子を見守ってきた一樹さんは「ジムに入会してからずっと真面目に練習取り組む姿を見てきた。その成果が世界大会つながったと思うとうれしいですね」と目を細める。

今年4月から練習時間を確保するため、市内の通信制高校に入学し、週6日を練習に費やす。昼間はフィジカルトレーニングを中心に取り組み、夕方からはジムのトレーナーとして、子どもたちやシニアと汗を流す。午後9時頃から自身の練習となり、終電までやることもしばしば。駒木根さんは「プロになって活躍したい一心でやっている。練習は裏切らないし成長が実感できると嬉しい」と語気を強める。

自費での挑戦

駒木根さんはアマチュアでの活動になるため、自費で世界大会に参加する。費用は、渡航費や現地の滞在費などを含めると約200万円ほど必要になるという。そこで同ジムでは、個人の協賛者や企業スポンサーを募集している。個人は1口2千円、企業スポンサーは1口3万円からとなる。

駒木根さんは世界大会に向け「今までの経験をすべて出し切り、応援してくださる皆さまのためにも、日本代表として金メダルを持ち帰れるよう準備していきたい」と意気込みを話す。

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