ファンケル 桐蔭小と商品開発 小学生向けスキンケアで
株式会社ファンケルは12月4日、都内で小学生向けスキンケア「クリアアップシリーズ」の泡洗顔料とジェルミルクを発表した。商品開発には桐蔭学園小学校も参加しており、発表当日には関わった6年生児童14人が学んだことやスキンケアについて語った=写真。
同シリーズは特にプレ思春期の小学生後期(10歳から12歳)をターゲットにしたもの。同社は、保護者が主体的にスキンケアを行う赤ちゃんから未就学期までの期間と、ニキビ対策などで自ら意識を持ってスキンケアをする思春期以降を説明した上で、その間の小学生期を「スキンケア空白地帯」と表現。小学生の肌はきれいでケアは不要というイメージがあるものの、実際は頬の水分量は大人の約3分の1、皮脂量は約5分の1との調査結果を報告した。そういった背景から小学生のスキンケアの必要性を訴え、今回の商品開発を進めてきたという。
SDGs講座内で参加
横浜市中区に本社を置く同社は、地域貢献の一環でSDGsについて学び、考え、行動する「神奈川SDGs講座」を県内の小中学校、高校を対象に実施しており、桐蔭小でも2023年11月から5年生向けに長期講座を開始。学年全員向け講座を2回行い、その後、応募制で集まった14人が学年をまたいで全8回のワークショップ型の講座を受けてきた。
児童はスキンケアが健やかな肌のために必要であることを理解した上で「SDGsを踏まえた商品デザインの共創」「スキンケア促進のアイデアを開発」「SDGsとスキンケアの大切さを世の中に伝える」の3つに取り組んできた。完成した商品も児童の意見が反映され、持ちやすく押しやすいポンプ型にしたり、男女問わず使いやすい水色を採用している。
商品発表当日、壇上に上がった14人の児童は商品の感想や肌の悩み、スキンケアの大切さなどを語った他、スキンケアの大切さを伝えるために考案したスローガン「未来のために今はじめよう!わたしたちに合ったスキンケアで自信につながる肌へ」を発表した。
講座に参加した蘆田光希さんは「乾燥やニキビなど肌トラブルがあってスキンケアが気になっていた。講座で肌について学ぶことができた」と話し、「自分達で開発した商品が発売されてとてもうれしい」と語った。
同商品はファンケルオンラインと「たまプラーザ東急店」など一部店舗で先行販売中。一般販売開始は12月17日。